ニフティクラウドに新機能を追加、サーバーコピーやイメージ保存、サーバー監視などが可能に
ニフティ株式会社は27日、パブリッククラウドサービス「ニフティクラウド」において、機能強化を行うと発表した。ユーザーからの要望が高いサーバーの複製機能などを、10月28日より提供する。
ニフティクラウドは、2010年1月に開始されたパブリッククラウドサービスで、その第1弾として、現在はIaaSが提供されている。
今回の追加機能としては、まず、ユーザーのサーバーを複製する「サーバーコピー」が追加された。各種設定が完了したサーバーを、コントロールパネルからの操作で複製できる。価格は525円/件で、サーバーコピーを実施する際は、利用中のサーバーを停止する必要があるとのこと。
2つ目は、各種設定が完了したユーザーのサーバーを“イメージ”として保存する「カスタマイズイメージ」機能。設定を含めた、元のサーバーの完全なコピーが取得できるため、サーバーを新設する際や、多数の増設を行う際に負担を軽減できるという。価格は、イメージ作成料が525円/件、イメージ保存料が、CentOS/Red Hatの場合で3150円/月、Windowsの場合で4200円/月。
3つ目の「オートスケール」機能では、利用しているサーバーが事前に設定した負荷状態となった場合に、自動的にカスタマイズイメージからサーバーを複製することができる。条件設定はユーザーが設定でき、負荷が軽減すると、設定された内容に応じて、複製されたサーバーが自動的に消去される。価格は、オートスケールの設定1件ごとに1050円/月。利用にあたっては、事前にカスタマイズイメージが作成されている必要があるほか、オートスケールで複製されたサーバーは、最大10時間で自動的に消滅する。
パフォーマンスチャートの画面イメージ |
4つ目の「基本監視」は、サーバーの稼働状況や負荷状況を監視し、設定条件に合致した場合に、登録したメールアドレスへ自動通知する機能。ping、サーバーの停止、CPU使用率、メモリ使用率、ディスク使用率といった項目を監視でき、通知基準は任意に設定可能となっている。
最後の「パフォーマンスチャート」は、サーバー、ロードバランサーの状況をグラフ表示する機能。サーバーのCPU使用率、メモリ使用率、ディスク使用率、ネットワーク流量と、ロードバランサーのネットワーク流量を表示できる。「基本監視」「パフォーマンスチャート」の両機能はセットでの提供となり、無償版は無料、優勝版は3.15円/時間。ただし2011年3月末までは無料で提供される。