ファミリーマートがストレージ基盤を刷新、EMC製品で階層化や重複除外


 株式会社ファミリーマートは、EMCジャパン株式会社のストレージ製品を導入し、基幹システムのデータ管理基盤を刷新した。導入したのは、ハイエンドストレージ「EMC Symmetrix VMAX」、自動階層化技術「FAST」、重複除外ストレージ「Data Domain DD690」。新データ管理基盤として10月より本稼働を開始する予定。

 ファミリーマートではこれまで、ハイエンドストレージ「Symmetrix DMX-3 2500」とミッドレンジストレージ「CLARiX CX3-40/CX4-240」をデータの種類や重要度に応じて使い分け、24時間365日の事業を支えるITインフラとしてきた。

 しかし、異業種との提携やサービスの拡大などでデータ量が拡大し、2009年下期からシステム刷新を検討。今回、EMC Symmetrix VMAX、FAST、Data Domain DD690の導入に至った。選定の決め手は、「従来環境の統合による運用管理コストの削減のほか、情報ライフサイクル管理の考え方に沿った効率的なデータ管理・活用が可能だったため」(同社)。

 新データ管理基盤への移行は、9月末に完了予定で、完全移行後は運用管理コストを10%以上削減し、筐体の設置面積も3分の1に低減できる見込み。特にアーカイブデータの保管において最もコスト削減が期待され、従来のテープストレージからData Domain DD690に移行することで、その運用管理コストを従来の10分の1程度にまで削減できるとしている。

 今後、ファミリーマートでは、新データ管理基盤の運用を通じて、将来的なプライベートクラウド化を見据えたスキルとノウハウの蓄積に取り組んでいく方針。

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