PCI Express接続の「ExaRAID」ストレージが電気通信大学大学院に採用、4倍の処理能力を実現


導入されたExaRAIDの構成

 株式会社ティ・アイ・ディ(TID)は15日、PCI Express接続ストレージの高速モデル「ExaRAID」が、電気通信大学大学院 情報理工学研究科の仲谷研究室に採用されたと発表した。

 ExaRAIDは、1200MB/秒以上のパフォーマンスを実現する、高速ディスクストレージ。SASやFC、イーサネットといった接続手段ではなく、PCI Expressバスとストレージを直結させることによって高いパフォーマンスを提供できるという。また、パフォーマンスの上限値と下限値の差を抑え、安定したファイル転送を実現している点も特徴だ。

 今回、この製品を採用した仲谷研究室では、より高速で低コストな不揮発性メモリ「MRAM」の実用化に向け、シミュレーションを用いて研究を行っている。しかし、従来使用していたRAID装置では、1ジョブのファイルサイズが数十MB~数GBになるため、同時に100ジョブしか動作させられず、シミュレーションに長い日数がかかってしまう、という問題があった。

 しかし、ストレージをExaRAIDにリプレースしたことによって、400ジョブの同時実行を実現。作業にかかる日数を1/4に短縮できたとのこと。この製品について仲谷栄伸教授は、「導入から半年が経過したが、極めて安定したハイパフォーマンスを実現しており、コスト的にも、ほかの研究者に紹介したい製品だ」とコメントしている。

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