1200MB/秒の転送を実現、PCIeバス直結型のストレージ「ExaRAID」


 株式会社ティ・アイ・ディ(以下、TID)は8月5日、1200MB/秒以上のパフォーマンスを実現するディスクストレージ製品「ExaRAID(PCI-Express接続モデル)」の出荷を開始した。

 ExaRAIDは、TIDオリジナルディスクストレージ「MassCareRAIDシリーズ」の新製品。同シリーズの高信頼性を継承し、Fibre Channel接続のストレージ製品よりも高速なファイル転送を、低価格に実現できるという。

 特徴は、サーバーとの接続方式として、PCI-Expressバスと直結させるという新しい方式を採用する点。これにより、1200MB/秒以上の高速処理のほか、パフォーマンスの上限値と下限値の差を抑え、安定したファイル転送を実現したという。例えば、ビデオ編集システムにおけるリアルタイム再生・編集時に発生するコマ落ちなどの問題を解消してくれる。

 製品仕様は、Non-Redundantコントローラ×2基、ホストインターフェイスにPCI-Express x4、ディスクインターフェイスにSATA(3Gbps)を搭載。筐体としては、まず4U24ベイの19インチラックマウント型を投入し、3U16ベイモデル、2U12ベイモデルを順次リリースする予定。搭載可能HDDは1TB、750GB、500GB、250GB。対応RAIDレベルは、JBOD/0/1/01/5/6。価格はオープン。

 TIDでは、販売パートナーを通して、2011年3月末までにExaRAID×200システムの出荷を見込む。

 今後は、PCI-Express接続専用スイッチのリリースも予定しており、ExaRAIDと組み合わせることで、コストパフォーマンスに優れたPCI-Express SANの構成も可能になるとのこと。



(川島 弘之)

2009/8/5 15:40