ニュース

ファイア・アイとジャストシステムが連携、FireEye製品で法人向け一太郎のセキュリティ強化を支援

 ファイア・アイ株式会社は25日、株式会社ジャストシステムと連携し、ファイア・アイの標的型攻撃対策製品が法人向け一太郎に対応すると発表した。対応製品の提供は2016年上半期に開始される予定。

 ファイア・アイでは今回、独自の仮想実行環境を支えるMVX(Multi-Vector Virtual Execution)エンジンを搭載したFireEye製品に、新旧バージョンの法人向け一太郎の製品イメージを組み込み、一太郎の脆弱性を悪用するマルウェアの検知など、既知および未知のさまざまな脅威に対抗する体制を強化する。

 また、ファイア・アイが発見した未知の脆弱性や、その脆弱性を利用する攻撃についての情報をジャストシステムと共有し、迅速な対処と早期安全策の提供を支援するとのこと。ファイア・アイでは、これらの対策により、一太郎のユーザーに対してより安全な通信環境を提供できるとしている。

 なおMVXエンジンは、メールゲートウェイ「EXシリーズ」、ファイルゲートウェイ「FXシリーズ」、ネットワークゲートウェイ「NXシリーズ」など多くのファイア・アイ製品で利用されており、今回の強化もこれらの製品が広く対象となる。

 なお新機能を利用するにあたって、追加のライセンス費用は不要。今後は、法人向け一太郎に加えてJUST Office搭載製品にも対応する予定だ。

石井 一志