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オープンソース運用統合ソフト「Hatohol」、ConoHaのアプリケーションイメージで利用可能に

 ミラクル・リナックス株式会社は27日、オープンソースの運用統合ソフトウェア「Hatoholが、GMOインターネット株式会社のVPS「ConoHa」のアプリケーションイメージに採用されたと発表した。

 Hatoholは、システム監視やジョブ管理、インシデント管理、ログ管理など、さまざまな運用管理ツールのハブして利用できる運用統合ソフトウェア。システム監視ツールの統合機能を持ち、複数のZabbixとNagiosで監視を行っている場合に、それらの蓄積する監視情報を集約して表示する機能を提供する。

 今回、HatoholがConoHaのテンプレートに追加されたことにより、ConoHa上で複数のZabbixを利用しているユーザーは、それらを統合して一元的に監視する環境を容易に構築できるようになった。また、Hatoholのインターフェイス(HAPI)を使ってプラグインを作成すれると、Hadoopなどのアプリケーションとも連携させることが可能だ。

 また今回ConoHaに対応したHatohol(16.01)では、イベント画面UIが大幅に改良され、視覚的な管理効率化が評価されているとのこと。例えば、重要イベント数を表示するサマリーエリアを新設したほか、シンプルで分かりやすい組み込み型インシデントステータス管理機能(対処列の追加)、絞り込み(フィルタ)UIの動的な表示・非表示切り替え、フィルタ条件の複数定義とそれらの切り替えに対応。ユーザーによる深刻度の定義や表示色のカスタマイズもサポートした。

 なおミラクル・リナックスでは、ConoHaの公式チュートリアルサイト「このべん」に、ConoHaの上でのHatoholの設定方法やHatohol上のZabbix設定に関する手順書を公開した。さらにHatoholの利用者に対して、ブログでHatoholを紹介すると1000円のConoHaクーポンを提供するフィードバックキャンペーンを4月27日より開始している。期間は8月31日まで。

石井 一志