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ライトウェル、DBのアップグレード検証にOracle Database Cloud Serviceを採用

数十分でアップグレードの環境準備が可能に

 日本オラクル株式会社は8日、住友重機械工業グループの株式会社ライトウェルが、クラウド型データベース「Oracle Database Cloud Service」を採用したと発表した。同社では、データベースのアップグレード検証を目的として利用している。

 住友重機械工業グループの情報システム会社であるライトウェルは、システム開発、インフラ構築、運用サービスの提供などを行う一方で、製造業の設計・製造支援などのITソリューションを提供している。

 そのライトウェルでは今回、PaaS「Oracle Cloud Platform」製品群のうち、データベース環境をクラウドで提供するOracle Database Cloud Serviceと、Oracle Databaseの一機能であるテストツール「Oracle Real Application Testing」を活用し、データベースのアップグレード検証を行った。

 具体的には、同社の社内システムで利用しているオンプレミスのOracle Database環境に関して、他社のパブリッククラウド上で稼働するOracle Databaseと、Oracle Database Cloud ServiceにおけるOracle Databaseを利用したデータベースアップグレードの比較検証を実施している。その結果、一般的なIaaSやオンプレミスの場合、環境の準備に1日~数日かかるのに対し、Oracle Database Cloud Serviceを利用すると、数十分でOracle Database環境の準備が可能になり、大幅な工数削減を実現できたという。

 また、データベースのテスト工数を大幅に削減するOracle Real Application Testingを利用すると、オンプレミスの現行環境でキャプチャしたトランザクションをOracle Database Cloud Service上でリプレイできる。これにより、現行環境に影響を与えず、かつ手動でのテスト作成・テスト実施が不要になるため、容易で高品質なデータベーステストを行えたとのこと。

石井 一志