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弥生、領収書などから仕訳データを自動生成する「スキャンデータ取込」機能をリリース

クラウドサービス「YAYOI SMART CONNECT」の新機能。対象者にはScanSnapを無償レンタル

左から、セイコーソリューションズ株式会社 取締役・専務執行役員 長谷川達海氏、弥生株式会社 代表取締役社長 岡本浩一郎氏、株式会社PFU 執行役員専務 イメージビジネスグループ長 宮本研一氏

 弥生株式会社は19日、同社の弥生会計シリーズなどと連携して各種取引データの自動取り込みや仕訳けを行うクラウドサービス「YAYOI SMART CONNECT」において、レシート・領収書などの紙証憑の取り込みに対応する新機能「スキャンデータ取込」を1月29日より提供すると発表した。

 「スキャンデータ取込」は、レシート・領収書をスキャナーで読み取った後、OCR処理でテキストデータに変換し、仕訳データを自動生成するもの。「スキャナ保存制度」の要件に必要なタイムスタンプの付与や証憑の検索、第三者承認などの機能も搭載することにより、これまで証憑の処理にかかっていた処理時間を約8割削減するとしている。

 またこれに併せ、同社ではペーパーレス経理を推進するため、スキャナー保存制度の申請を円滑に行うための各種テンプレートをダウンロード提供するほか、セイコーソリューションズとの連携によりタイムスタンプを無償提供。さらにPFUおよびオリックス・レンテックとの協業により、スキャナーの無償レンタルキャンペーンも開始する。対象となるのは、「あんしん保守サポート」のトータルプランに加入している弥生ユーザーのほか、2015年1月以降に起業したユーザー、2015年10月以降に弥生PAP会員の紹介制度を利用したユーザーなどで、1月19日から12月31日まで申し込みを受け付ける。

同社製品と連携するクラウドサービス「YAYOI SMART CONNECT」の新機能として「スキャンデータ取込」が1月29日から追加される
電話番号をもとに店舗情報を取得することで正確な店名が表示できるとしている
2月にはタイムスタンプ付与や承認機能などスキャナー保存制度にも対応する
スキャナー保存制度の申請を円滑に行うための各種テンプレートをダウンロード提供する
セイコーソリューションズとの連携により対象ユーザーにタイムスタンプを無償提供
PFUおよびオリックス・レンテックとの協業により、対象ユーザーに5年間のスキャナ無償レンタルを行う

弥生なら0円でスキャナー保存制度対応ができる

 19日に都内で発表された記者発表会では、同社代表取締役社長 岡本浩一郎氏が登壇。小規模企業におけるレシート・領収書の処理枚数は年間で310枚、処理時間は年間で24時間にも及んでおり、今回「YAYOI SMART CONNECT」に外部取引データの取り込み機能に加えて新機能「スキャンデータ取込」を追加することで、スモールビジネスの業務を大きく改善できるとした。

 「スキャンデータ取込」の特徴的な機能としては、レシート・領収書に記載された電話番号から店舗情報を検索し、摘要欄に反映できる機能が挙げられる。一般的にレシート・領収書では店名がロゴマークになっており、そのままOCR処理を行ってもテキストデータに正確に変換することは難しい。そこで電話番号をもとに店舗情報を検索し、そこから正確な店名を取り込むことにより、精度の高い仕訳データを生成できるとしている。

 同氏はさらに、これまで原本の保存が必須とされていたスキャナー保存制度の要件が2016年1月に緩和され、電子署名や関連帳簿の電子保存が不要となったほか、従来は3万円未満だった金額の制限がなくなったことで、スモールビジネスにも使いやすくなったと指摘。2月にはスキャナ保存制度の適用に必要な「タイムスタンプ」「電子化文書検索」「第三者承認」にも対応することで、スキャナー保存制度への対応を果たすとした。

 その上で、残る障壁は「手間」と「費用」であるとし、スキャナー保存制度の申請書や社内規定などのテンプレートを無料ダウンロード提供することで、申請・運用の手間を軽減するほか、対象者にPFU社のスキャナー「ScanSnap」を5年間無償レンタル。タイムスタンプも無償で提供することにより、初期費用・運用費用もなくせるとし、弥生なら0円でスキャナー保存制度対応ができるとアピールした。

 記者発表会ではさらに、パートナー企業として無償レンタルキャンペーンにスキャナーを提供する株式会社PFUの執行役員専務 イメージビジネスグループ長 宮本研一氏と、タイムスタンプを提供するセイコーソリューションズ株式会社の取締役・専務執行役員 長谷川達海氏が登壇したほか、協賛各社の顔ぶれも発表され、ペーパーレス化推進への意気込みが示された。

弥生株式会社 代表取締役社長 岡本浩一郎氏
対象者にはPFU社のスキャナー「ScanSnap」iX100が無償レンタルされる
電話番号を用いて検索を行うことで、レシート・領収書における店名がロゴ化されていてテキスト化しにくい場合でも正確な店名が取得できる
取得したデータはそのまま弥生会計オンラインなど同社のソフト・サービスで利用できる
同社によると、スキャナー保存制度に対応するには一般的に初期費用として180万円、運営費用として30万円がかかるが、弥生ならこれが0円で対応できる
株式会社PFU 執行役員専務 イメージビジネスグループ長 宮本研一氏
セイコーソリューションズ株式会社 取締役・専務執行役員 長谷川達海氏
ペーパーレス化を推進する協賛各社の顔ぶれも発表された。各社からは期間限定の無料プランやクーポン、優待プランが提供される
弥生なら0円でスキャナー保存制度対応ができるとアピール
同社では「YAYOI SMART CONNECT」を用いたこれらのソリューションを「会計業務 3.0」と位置づけており、従来は年間24時間かかっていた業務を5時間にまで圧縮できるとしている
今後は銀行APIからの直接取込、ScanSnap Cloudへの対応、また規制緩和に合わせてスマートフォン撮影への対応などを予定する

(山口 真弘)