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白鶴酒造、Arcserve Backupでサーバーデータのバックアップ環境を更改

 arcserve Japan合同会社は5日、白鶴酒造株式会社が、統合バックアップ/リカバリ・ソリューション「Arcserve Backup for Windows」(以下、Arcserve Backup)を採用したと発表した。

 清酒「白鶴」などの販売で知られる白鶴酒造は、伝統的な醸造から最新技術による醸造まで、特長の異なる3つの醸造所を運営するほか、酒米の栽培を行う白鶴ファーム株式会社もグループ内に持つ。こうした多様な事業を支えるため、白鶴酒造は物理サーバー、仮想サーバーを合わせて合計で約60台のサーバーからなるITインフラを構築しており、システムおよびデータ領域を格納する合計40台のサーバーのバックアップを実施していた。

 しかし、これまで使用していたバックアップソフトウェアがWindows Server 2012に対応していなかったことから、Windows Server 2003のサポート終了に伴うサーバーリプレース時にソフトウェアの更改を決定。複数のバックアップソフトウェアを比較・検討した結果、Arcserve Backupの採用を決定したという。

 Arcserve Backupでは、本社に設置された管理端末のコンソールから、同製品をインストールしたサーバーのデータを一元的に表示して確認するなど統合的な管理が行えるため、従来製品と比較して管理が行いやすくなった点がメリット。簡易的なサーバーの稼働状況をメールで管理者に通知していた従来のバックアップソフトウェアで必要だった、各サーバーに逐一アクセスして稼働状況が確認する、といった作業が不要になっている。

 また、Arcserve Backupではバックアップ対象の総データ量に対して使った分だけ課金するキャパシティライセンスの体系を持つが、これを採用することで、構成変更時にもライセンスを追加購入する手間を省け、同時にコスト削減も可能になったという。さらに、ユーザーインターフェイスが分かりやすいため、専門の知識を持たないスタッフでも、リモートから遠隔地の支店のデータをリストアできるようになり、必要なサービスを迅速に提供できるようになった。

 白鶴酒造では、2013年8月から構築・導入を順次進めており、40台のサーバーのうち、まず20台にArcserve Backupを導入。2015年内に主要なサーバーがArcserve Backupに切り替わったとのことで、今後も社内のバックアップ環境はすべてArcserve Backupで統一していく予定だ。

石井 一志