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IIJ、ファイアウォールのマネージドサービスを拡充 FortiGateシリーズを対象に

 株式会社インターネットイニシアティブ(以下、IIJ)は1日、ファイアウォール/UTMのマネージドサービスである「IIJマネージドファイアウォールサービス」の新メニューとして、フォーティネットのUTM「FortiGateシリーズ」を対象に追加すると発表した。また既存メニューでも、チェック・ポイントの「Check Pointアプライアンスシリーズ」において複数の新機能を追加し、2016年2月より提供開始する。サービスの価格は個別見積もり。

 IIJマネージドファイアウォールサービスは、ユーザー企業の社内に設置したファイアウォール機器を、IIJのエンジニアがリモートから運用管理するサービス。機器のレンタルから初期設定、運用、監視、保守までを一貫して提供する。また、24時間365日の運用監視だけでなく、IIJ独自の「アノマリ検知システム」による異常検知や、障害通知の対応時間を保証するSLA(サービス品質保証)などを基本機能として提供しているとのこと。

 IIJによれば、これまでは大手企業や中央省庁などを主なターゲットにしていたサイバー攻撃が、大手企業の関連会社や取引のある中小企業へと広がりをみせ、標的型攻撃を始めとするサイバー攻撃への対策を強化したいというニーズが高まっていることを受け、今回、FortiGateシリーズをラインアップに追加したという。

 同シリーズは、ウイルス対策、迷惑メール(スパム)対策、IPS、Webフィルタリングなど、複数のセキュリティ機能が1台の機器に統合されているため、さまざまな脅威からネットワーク保護できる点が特徴。巧妙化するセキュリティ脅威への対策とTCO削減を両立できるため、幅広い顧客のニーズに応えられるとしている。

 一方、Check Pointアプライアンスシリーズにおいて、未知の攻撃をリアルタイムに防御するクラウドベースのサンドボックス機能「Threat Emulation」や、世界中の脅威情報ベンダーと連携して脅威情報を提供する「ThreatCloud IntelliStore」などを、オプション機能として用意した。

石井 一志