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LenovoとNutanixが提携、仮想化向けの統合アプライアンスをグローバルに展開

 中国Lenovoと米Nutanixは4日(米国時間)、NutanixのソフトウェアをLenovoのハードウェアに搭載し、新たな統合型アプライアンスとして提供すると発表した。両社では、この製品の開発、マーケティング、販売に関して戦略的パートナーシップを提携している。

 Nutanixでは、サーバー(コンピュート)機能とストレージを一体化し、その上で仮想環境を動作させることが可能な統合アプライアンス「Virtual Computing Platform(VCP)」を主力製品として提供している。VCPはスケールアウト型のアーキテクチャを採用しており、複数ノードをまたがった分散ファイルシステム実装しているため、ノードを追加することで容易に性能や容量を拡張できる点が特徴。三井情報、TIS、NTTスマートコネクト、郵船トラベルなどさまざまな企業で採用されている。

 また2014年11月には、米Dellと提携し、DellにソフトウェアのOEM提供を開始。「Dell PowerEdge」サーバーと組み合わせた「Dell XC シリーズ」が、Dellから販売されるようになった。

 今回のLenovoとの提携では、NutanixのソフトウェアとLenovoのハードウェアを融合。中国などの成長市場を含めてグローバルに事業を展開するLenovoとパートナーシップを組み、Lenovoの専任営業チームと同社のグローバルなパートナーネットワークを通じて、新たな統合型アプライアンスを提供するとした。

 なおLenovoとNutanixは、12月に米国ネバダ州ラスベガスで開催される「Gartner Data Center, Infrastructure&Operations Management Conference」において、最新ソリューションを共同発表する予定としている。

石井 一志