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郵船トラベル、NutanixでVDI運用準備期間を従来の1/6に短縮

 マクニカネットワークス株式会社は13日、郵船トラベル株式会社が、VDI環境の基盤として、自社が取り扱う米Nutanixのコンバージド・インフラストラクチャ「Nutanix NX-1450」を導入したと発表した。

 海外業務渡航、団体、クルーズ、テーマ旅行などさまざまな旅行関連商品を取り扱う郵船トラベルは、顧客の海外渡航中の問い合わせなどにも対応できるよう、24時間365日のサポート体制を整えている。このサポート体制を実現するために、社員が自席にいなくても業務システムにアクセスできるようVDI環境を構築しているが、より多くの社員にVDI環境を提供するために、今回、VDI基盤の拡張を検討した。

 その際BCPの観点から、拡張分の基盤は従来のVDI基盤が設置してある東京で構築とテスト運用を行った後、大阪のデータセンターに移設することも想定していたため、機器の移動と再設置にかかる時間やコスト面の課題を解決できるシンプルな基盤として、NX-1450を採用したという。

 この製品は、サーバーとストレージを2Uサイズの単一のアプライアンスに統合しているので、サーバーとストレージをそれぞれ導入・設置していたこれまでのシステムとは異なり、データセンターのラックスペースを最小限に抑えられ、ランニングコストの低減につながったとのこと。

 また、サーバー、ネットワーク、ストレージ間での接続性の検証といったシステムとしての正常性の確認を行う必要がほとんどないことから、従来のVDI基盤で3カ月かかった運用までの準備期間を、わずか2週間に短縮。さらに、クローニングやバックアップも従来の1/10程度の時間で完了できる点もメリットとした。

石井 一志