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日本オラクル、「Oracle Sales Cloud」の最新版を提供開始

 日本オラクル株式会社は13日、顧客管理・営業支援を行うクラウドサービス「Oracle Sales Cloud」の最新版の提供を開始した。最新版では、4つの業界別テンプレートを追加したほか、予測の精度を向上したアナリティクス機能、販売代理店管理機能を追加した。

 業界別テンプレートでは、ハイテク・製造、金融、消費財、通信の4つの業界に特化した機能を提供。それぞれのテンプレートには、業界特有のデータモデルや画面、業務フロー、ルールが組み込まれている。業界特化の機能により、営業チームが業界特有の需要に対応することができ、グローバルの業界標準のテンプレートを活用することで、実装工数の削減を図れるとしている。

 アナリティクス機能については、Oracle Sales Cloudの「ホワイト・スペース分析」機能を活用することで、担当顧客ごと、製品ごとの軸で、すでに何がどこに売れている/売れていないという状況を画面上で分かりやすく表示。どこがホワイトスペースで、提案すべき製品が何かを推奨する。過去の実績や見込み案件情報をもとに、同業種内での売上傾向や組み合わせ販売や追加販売の可能性を算定。担当顧客の企業規模も加味した上で、推奨製品と売上予測金額を営業担当者に直感的に判断できるよう提示する。

 販売代理店管理機能としては、社内だけでなく販売代理店との売上予測と実行状況を可視化し、販売代理店の新規案件登録から、見込み案件情報の連携、代理店向けの教育プログラムといった広範囲のプロセスを支援する。販売代理店ごとのビジネス状況をリアルタイムに可視化することで、問題点や改善点を早期に発見することができ、実施した過去のキャンペーン情報も確認できるなど、担当者が代わっても円滑にビジネスを継続していくことができるとしている。

 また、自社の代理店管理部門と販売代理店が、企業向けソーシャルネットワークサービス「Oracle Social Network」でチャットを活用したり、文書共有を行うなど、コラボレーションにより販売代理店との連携を迅速化し、両者での顧客支援を強化する。

 日本オラクルでは、「POCO(The Power of Cloud by Oracle)」をキーワードに、市場に向けて、オラクルのクラウド導入による顧客が享受する価値の浸透を図っていると説明。Oracle Sales Cloudは、顧客管理・営業支援業務を支えるクラウドアプリケーションとして、営業部門のユーザーにも直観的で分かりやすく、簡単かつ迅速に導入でき、効果的に活用できるよう取り組んでいくとしている。

三柳 英樹