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キヤノン、ネットワークカメラの多人数追尾技術とMilestone Systemsの映像管理ソフトを連携

 キヤノン株式会社は9日、開発中の多人数追尾技術を搭載した映像解析技術と、デンマークMilestone Systemsの映像管理ソフト「XProtect」を連携させるプラグインを開発したと発表した。これにより、多数のネットワークカメラを設置するシステムを構築し、効果的な映像解析ができるようになる。

 ネットワークカメラは、防犯目的の利用に加え、マーケティングやサービスの向上といった目的での導入も期待されていることから、キヤノンではネットワークカメラの映像データを使った高度な安心・安全の実現に加え、マーケティング分野などに活用可能な映像解析技術(VCA:Video Content Analysis)の開発を進めている。

 キヤノンでは、VCAの多人数追尾技術により、性別、年齢を推測しながら人数をカウントする「通過検知」、人の滞留をマップに表示する「滞留検知」、領域内の人数を混雑度として検出する「混雑検知」、人の流れや動線を可視化する「軌跡検知」といった機能の提供を目指していると説明。多人数追尾技術を搭載したVCAの開発をさらに推進し、さまざまな映像管理ソフトと連携させ、2016年中に実用化することを目指すとしている。

多人数追尾技術が提供する4つの検知機能

三柳 英樹