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F5、「BIG-IP 12.0」でクラウドやセキュリティへの対応を強化 HTTP/2にも正式対応

 F5ネットワークスジャパン合同会社(以下、F5)は7日、アプリケーションデリバリコントローラ(ADC)製品「BIG-IP」のシステムソフトウェア最新版「同 12.0」を発表した。2011年に発表した「BIG-IP 11.0」以来のメジャーリリースとなり、クラウド対応やセキュリティ強化を行ったほか、HTTP/2に正式対応しているという。

 このうちクラウド対応では、以前より展開していたBIG-IPの仮想アプライアンスの提供を拡大する。BIG-IP 12.0では、従来対応してきたCisco ACI、VMware NSX、OpenStack、VMware vCloud Air、Amazon Web Servicesに加えてMicrosoft Azureにも対応し、Azure Marketplaceでの提供を予定している。パブリッククラウドサービスでは、サービス事業者が独自のElastic Load Balancing(ELB)を提供していることも多いが、F5では、BIG-IPの仮想アプライアンスを利用することで、オンプレミスと同等のアプリケーションサービスをクラウドに組み込めるとした。

 またセキュリティ面では、SSOのサポートを強化した。これまでもBIG-IPでは、Active Directory(AD)、LDAP RADIUSなど既存の認証基盤との連携機能を提供し、オンプレミスとクラウドのいずれでも利用可能にしてきた。BIG-IP 12.0ではさらに、SAML対応を強化することで、Webベースのアプリケーションだけではなく、Microsoft Outlookなどのリッチクライアント、Office 365などのWebブラウザを使用しないアプリケーション、Cisco WebExなどのアプリケーションでも、SSOを利用できるようにしている。

 さらに、DDoS攻撃の防御機能でも、対応可能な攻撃ベクターの種類をさらに拡大し、100種類を超える攻撃への防御に対応。このほか、SSLへの対応も強化した。

 HTTP/2のサポートでは、2014年8月より限定リリースの形で対応していたものを、正式対応とした。HTTP/2は、Webアプリケーションを高速化できる新プロトコルとして注目されており、HTTP/2に移行することで、HTTP/1.1では必要だった特殊なテクニックに依存しなくとも、パフォーマンス向上が期待できるとしている。

(石井 一志)