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HAクラスタソフト「LifeKeeper for Linux v9」、ChefサポートでDevOpsに対応

 サイオステクノロジー株式会社(以下、サイオス)は1日、HA(高可用)クラスタソフトウェア「LifeKeeper for Linux」の新版「同 v9」を発表した。同日より販売を開始する。

 LifeKeeperは、ミッションクリティカルシステムにおいて、システムの可用性を向上させるためのクラスタソフトウェア。外部ストレージを共有ディスクとして用いる一般的なHAクラスタシステム構成「共有ディスク構成」と、レプリケーションやデータ同期により、高価な外部ストレージを必要とせず安価にクラスタシステムを構成できる「レプリケーション構成」をサポートする。

 今回の新版では、「DevOps/Infrastructure as Code」に対応するため、ITインフラにおける構成管理、展開作業を自動化するツール「Chef」をサポートし、自動構成を実現するための機能を実装した。これにより、サーバー環境構築時のスピードアップを実現し、同じ構成のサーバーを短時間で大量に複製できるほか、人為的な作業ミスの排除が可能になるという。

 また、コマンドライン関連の機能強化により、多くのインフラ構築・運用を行うエンジニアの利便性と作業効率向上を支援するとのこと。さらに、動作環境としてVMware vSphere 6をサポート。vSphereの各種機能とLifeKeeperの連携や共存により、アプリケーションを含めたトータルなシステムとして、高い可用性を実現するとした。

 あわせて、企業のITシステムのクラウド化や大規模仮想環境での運用を支援。今後もパブリッククラウドとの連携を強化し、同一リージョン間のクラスタ構成にとどまらず、異クラウド間、データセンターとクラウド間でのクラスタ構成も順次可能にするなど、継続的な機能強化を実施するとしている。

 なお、今回は製品体系も刷新され、新たに「LifeKeeper for Linux v9 Standard」と「同 Advanced」、「SIOS Protection Suite Linux v9」、仮想化専用の「LifeKeeper for Linux v9 VM Duo」、「SIOS Protection Suite Linux V9 VM Duo」が追加。保守メニューも、「新規1年」「新規3年」のみだった従来のラインアップをあらため、「新規2年」「新規4年」「新規5年」「更新3年」を新たに販売する。

石井 一志