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日本オラクル、Javaを全面採用した公益業界向け顧客情報管理アプリの新版

 日本オラクル株式会社は8日、公益業界向け顧客情報管理アプリケーションの新版「Oracle Utilities Customer Care and Billing R2.5」を提供開始すると発表した。

 「Oracle Customer Care and Billing」は、公益事業者の顧客に関する契約、検針結果、料金メニュー、請求情報などを統合的に管理できるアプリケーション。日本でも、すでに大手公益事業者に採用されており、特に電力小売り自由化の流れを受け、新料金メニューなどを短期間で設定できる柔軟性が評価されているという。

 今回の新版では、ユーザー画面として、日本オラクルのアプリケーション製品が標準デザインテンプレートとして利用している「Oracle Alta User Interface」を採用した。これにより、表示速度の向上、モバイル対応などを実現している。加えて、最先端のユーザー画面の設計方針として定着しつつある、アイコンやテキストの拡大、平面的でシンプルかつ空白を広くとったデザインを実装しているため、業務部門のユーザーでも、直観的に操作できるようになったとのこと。

 また今回は、一部COBOLで実装されていた開発言語を、すべてJavaに刷新した。これにより、システム構築時や構築後の運用管理においてJava技術者を全面的に活用できるようになったので、システム導入や維持・運用における負担を軽減するという。さらに、Javaで構築されたほかの業務システムとも容易に連携を行え、機能拡張も行いやすくなったことから、電力・ガスシステム改革に求められるシステムの柔軟性を実現するとしている。

石井 一志