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日本HP、中堅・中小企業向けのタワーサーバー「ProLiant ML110 Gen9」など
2ソケット向けCPUを採用した1ソケットサーバー
(2015/4/24 06:00)
日本ヒューレット・パッカード株式会社(日本HP)は23日、タワー型サーバー「HP ProLiant ML110 Gen9」「HP ProLiant ML10 v2」を発表した。予算の限られた中堅・中小企業を対象に、パフォーマンス、効率性、管理性の最適なバランスを実現しているという。価格はそれぞれ、18万3000円(税別)から、6万7000円(税別)から。
新製品のうち「ML110 Gen9」は、最大10コアのCPUであるXeon E5-2600 v3もしくはXeon E5-1600 v3を搭載した、1ソケットのタワー型サーバー。高性能な2ソケット向けのCPUを採用し、中堅・中小企業に必要なパフォーマンス・拡張性を備えながら、サーバー自体は1ソケットのシンプルな構成になっているので、コストを抑えて提供できるという。また、タワーサーバーに求められる静音性も兼ね備え、オフィス環境の最適化にも貢献するとした。
用途としては、中堅・中小企業での汎用的なワークロードに加えて、ITインフラ、コラボレーション、Webおよびビジネスアプリケーションなど、重要なアプリケーションを実行できるよう設計され、現在および将来のビジネスニーズに対応できるとのこと。
管理面でも、HP ProLiantサーバー独自の「HP Integrated Lights-Out(iLO)」を搭載し、サーバーの状態や電力の自動監視、内部保存領域への自動ロギング、障害情報の自動通報といった、“自働サーバー”機能を提供。サーバー管理工数を低減し、さらなるビジネス成長に貢献するとしている。
メモリは最大256GBのDDR4を搭載可能。Gigabit Ethernet(GbE)×2ポート、PCI Express 3.0×5スロットを備えている。
一方の「ML10 v2」は、予算の限られた小規模企業や、リモートオフィス、ブランチオフィスを対象としたエントリークラスのタワー型サーバー。Pentium G3240(2コア)と最大32GBのDDR3メモリ、3.5型HDD×4を搭載でき、コストを抑えながらも企業向けサーバーに必要な拡張性を備えているという。また、こちらも「HP Integrated Lights-Out(iLO)」を標準搭載し、遠隔操作やサーバー自動監視など、企業向けサーバーに必要な管理機能を提供できる。
このほか今回は、ブレード型ワークステーション「HP ProLiant WS460c Gen9 Graphics Server Blade」も発表された。高い処理性能が求められる3Dグラフィックスなどのアプリケーションをデータセンター側で稼働させることにより、安全で効率的なグラフィックス環境を提供可能としている。価格は73万2000円(税別)から。