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ニフティ、クララオンラインのクラウド「鴻図雲」の共同提供社に

ニフティクラウドと同じ機能が中国でも利用可能

 ニフティ株式会社は16日、株式会社クララオンラインが中国で提供しているパブリッククラウドサービス「鴻図雲(ホンツーユン)」に、共同提供社として参画すると発表した。同日よりサービス提供を開始する。なお、同社が海外でクラウドサービスを提供するのは、今回が初めてという。

 「鴻図雲」は、IaaSを中心としたニフティのクラウドサービス「ニフティクラウド」のインフラ基盤と、クララオンラインの中国におけるビジネスノウハウを組み合わせ、中国でもニフティクラウド同様の高信頼・高性能なパブリッククラウドを利用できるようにしたサービス。従来は、クララオンラインがニフティクラウドのOEMを受けてサービスを提供し、ニフティがインフラ構築・運用の面で支援してきたが、日本国内のニフティクラウドの顧客から、中国でのサービス提供に関する問い合わせを多数もらっており、共同提供社として加わることで、その要望に応えるとした。

 特徴は、中国の通信キャリア5社とのBGP接続による、中国全土へのインターネット接続性と、さまざまな環境の違いに対する技術面およびビジネス面での充実したサポートを提供している点で、これらによって、中国での企業利用に耐えうる高い品質を実現したとのこと。すでに、本田技研工業(中国)投資有限公司、百利達(上海)商貿有限公司(タニタ上海)をはじめ、複数の企業に利用されている実績がある。

 なお、コントロールパネルはニフティクラウドのデザインを踏襲しており、日本語版に加えて英語版も利用可能。電話・メールでのサポートも24時間365日提供する。決済は日本円のため、為替の影響を受けない点もメリットとした。

「鴻図雲」コントロールパネル(英語版)画面イメージ

 ニフティでは今後、クララオンラインとの協業をいっそう強化して「鴻図雲」のソリューション拡大を図り、ニフティクラウドのパートナーとともに、顧客の中国でのビジネスを支援する考えだ。

石井 一志