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ネットワールド、WindowsやIEの旧版サポート終了に伴う延命支援サービスを拡充

VMware NSXによるマイクロセグメンテーションも訴求

 株式会社ネットワールドは16日、Windows OSとInternet Explorer(IE)の旧バージョンサポート終了に伴い、IE8互換ブラウザ「LIBRA(ライブラ)」と「VMware ThinApp」によるアプリケーションの延命ソリューション、ならびに「VMware NSX」を活用したセキュリティ強化サービスを拡充すると発表した。同日より提供を開始する。

 2015年7月15日(日本時間)にサポートを終了するWindows Server 2003は、以後セキュリティパッチ提供を含むすべてのサポートが終了するため、脆弱性が新たに発見されても無防備な状況になってしまう。

 またWebブラウザでも、IE8が2016年1月12月(日本時間)にサポート終了となる。しかし、現行の各種業務アプリケーションがIE8までの互換性しか保持していない、といったシステム環境はまだ数多く存在しており、コストや運用面の問題から早急にアプリケーション改修を行えない、といったケースも増加しているという。

 一方ネットワールドでは、IE6で開発したWebアプリケーションをWindows 7/8(IE8)で利用可能にするIE6互換ブラウザ「LIBRA」を開発し、2014年5月から提供してきた。今回はその新版を開発し、IE8互換にも対応している。これにより、IE8で開発したWebアプリケーションについても後方互換を維持しつつ、IE11環境で利用可能になったとのこと。

 またLIBRAの発表と同時に、ThinAppによるアプリケーション移行のためのパッケージングサービスを、成功報酬型で提供してきたが、こちらについても、よりサービスを利用しやすくするために、一部サービスについて料金を体系化。移行実績のある一部のアプリケーションのパッケージングについては、定型メニューとして30万円で提供する。あわせて、PoCサービスとアセスメントサービスを追加し、それぞれ無料、9万円からの料金で提供するとした。

 あわせてネットワールドは、LIBRAの問い合わせ増加を受け、パートナー企業にもカスタマイズ権利を譲渡して、サービスの充実と導入促進を図っている。今回はジャパンシステム株式会社と協業し、LIBRAおよびThinAppによるアプリケーション延命ソリューションの提案を強化するとのこと。

 このほか、ネットワーク仮想化ソリューション「VMware NSX」を利用したセキュリティ強化策も、積極的に提案する。VMware NSXはハイパーバイザー上で動作し、分散ファイアウォール機能を仮想マシン単位に提供できるので、仮想マシンを最小単位とするセグメント分けが可能になる。ネットワールドでは、こうした「マイクロセグメンテーション」を、Windows Server 2003サポート終了後のシステム延命における脆弱性対策としても、積極的に提案する考えだ。

石井 一志