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SBT、マイクロソフトのモバイル環境管理サービス「EMS」と導入支援を提供

自社導入で得たナレッジを生かす

 ソフトバンク・テクノロジー株式会社(以下、SBT)は3月31日、日本マイクロソフト株式会社のモバイル環境管理ソリューション「Enterprise Mobility Suite(EMS)」を自社システムに導入すると発表した。また、自社導入によって得たナレッジをもとに、EMSおよびEMSの導入支援サービスを提供する。

 「EMS」は、統合デバイス管理サービス「Microsoft Intune」、認証基盤をクラウドで提供するサービス「Microsoft Azure Active Directory Premium」、情報管理サービス「Microsoft Azure Rights Management Service」の3つのクラウドサービスを組み合わせ、外出先においても社内と同じレベルの堅牢なセキュリティ対策を適用できるようにするソリューション。

 SBTでは2009年から、iPhone/iPadを全社員に支給し、業務に活用してきたが、すでに実施していたWindows PCの管理とともに、日々増えていくモバイル端末の管理とセキュリティの強化が課題になっていたという。そこで今回はクラウド環境におけるモバイルセキュリティ向上と社員の生産性向上に加え、SBTの提供するマイクロソフト関連ソリューションとの連携・活用も視野に入れて、他社提供に先駆けて、EMSを自社で導入することにした。

 同社では、2014年10月から検証を開始するとともに、2015年初頭から順次導入を進めており、デバイス管理だけでなく、シングルサインオンの実現や機密文書の漏えい対策なども行っている。

 またSBTは、この自社導入で得たノウハウなどを利用し、EMS自体の提供と、EMSの導入・移行支援サービスを提供する。このサービスでは、顧客の既存環境を踏まえ、プランニングからサポートまでを、SBTが一括して行うという。また、各機能の導入作業をパッケージングしているので、段階的に導入できる点が特徴とした。

 EMSの参考価格は、EA契約 LevelAで3つのサービスをすべて利用する場合、1ユーザーあたり830円(税別)。導入計画サービスは10万円(税別)から。

石井 一志