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oricon ME、「日本顧客満足度ランキング」などの集計にQlikViewを採用

100万件超のデータ集計を効率化

 クリックテック・ジャパン株式会社(以下、クリックテック)とソフトバンク・テクノロジー株式会社(以下、SBT)は31日、株式会社oricon MEが、クリックテックのデータ分析プラットフォーム「QlikView」を導入したと発表した。

 サービス業界の顧客満足度ランキングサイト「オリコン日本顧客満足度ランキング」を運営するoricon MEは、9部門53ジャンルにわたって、企業の製品やサービスに関する顧客満足度を調査し、総合ランキング、年代別や地域別など調査結果を細分化した項目別ランキングを提供している。

 同社は、こうしたランキングを作成する過程で、100万件超の膨大なデータを集計してさまざまな分析を行っているが、2014年3月から、データ集計・分析の効率化と迅速化を目的に、データ集計システム導入の検討を開始。スクラッチ開発やBIツールの運用など、多くの選択肢を考慮しながら複数のソリューションを比較した結果、コストや開発のたやすさに加えて、短期間で導入できることが決め手となり、QlikViewの導入を決定したという。

 また導入要件には、QlikViewの幅広い知識と開発経験だけでなく、業界特有の専門知識やノウハウの理解、オーダーメードのレポート開発、早期運用の実現など、リサーチ業界のリテラシーも求められた。SBTではこうした要件に対して、業界に精通した担当者をアサインし、事前にヒアリングした要望をレポートに落とし込んだ。さらに、具体的な運用イメージまで含めた提案を実施した結果、開発力と製品理解や対応の早さ、サポート体制が評価されたという。

 実際の導入では、QlikViewの特長を生かして、運用イメージを都度すり合わせながら開発を進めるアジャイル型で構築を行い、約1カ月の迅速な導入を実現した。

 なおoricon MEでは、「オリコン日本顧客満足度ランキング」のデータ集計や分析業務効率化に加え、分析軸を自由に設定できる柔軟性・スピード感を生かして、別事業や管理部門などで、幅広くQlikViewを利用していく予定としている。

石井 一志