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多様化する出店形態の管理に、内田洋行が食品製造小売向けERP

「スーパーカクテルデュオ FOODs 店舗販売」

 株式会社内田洋行は4日、ERP/基幹業務システムの新製品として、食品製造小売業向けの「スーパーカクテルデュオ FOODs 店舗販売」を発売した。

 食品製造小売業においては、これまで多く存在していた「デパ地下」「直営店」等への出店に加え、都市部を中心に増加する「大型ショッピングモール」「駅ナカ」への出店が拡大するなど、出展形態が多様化。そのため、基幹システムと店舗の実績情報を連動させたシステム構築に期待が高まっているという。

 新製品では、そうしたニーズを抱える食品製造小売業の中堅中小企業に向けて、「店舗管理機能」を提供する。課題の一例として、「デパ地下」「駅ナカ」に出店する店舗では、自社社員が販売員となる「消化店」、出店先のスタッフが販売する「納品店」、自社で直営する「自営店」などの出店形態があり、それぞれ売上・在庫管理が異なるのが一般的。また、ギフト品・催事品・外商品などの売上形態の違いにより、商品管理が煩雑となる。

 こうした複雑な店舗情報の管理や出店サイクルの短期化に対応するため、各店舗の売上情報・在庫情報などの一元管理、リアルタイムの状況把握、経営資源の適切な配分を実現するという。

 具体的な機能として、オーダー受付・問合わせ機能を搭載。店舗(消化店・自営店)からの商品補充依頼や得意先(納品店・卸)からの注文を電話・FAXで受け付けられる。ハンディターミナルやスマートデバイスを利用した注文受付も可能。問合わせ機能により、店舗区分別にオーダーの受付状況を一覧で確認できるため、オーダーがきていない店舗の把握が可能となる。

 店舗からの売上報告機能も搭載。店舗からの日々の売上報告を商品別もしくは分類別に入力できる。売上金額だけでなく、客数情報や店舗の稼働人員なども情報入力できる。店舗別の販売動向を分析することで、在庫把握や来客数に応じた稼働人員を最適化できるという。

 統計帳票も店舗別に利用できる。店舗別の予算登録から売上日報、売上週報、店舗別商品別ABC分析まで、店舗管理に必要な資料を用意。店舗ごとの商品の売れ行き状況などを管理することで、販売戦略を策定しやすくなる。

 そのほか、個別要件に対応するカスタマイズツールも用意される。

川島 弘之