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工事単位で案件管理、内田洋行が設備・建材工事業向けERP

「スーパーカクテルデュオ 設備工事・保守/建材工事」

 株式会社内田洋行は4日、ERP/基幹業務システムの新製品として、設備機器・建設資材工事業向けの「スーパーカクテルデュオ FOODs 設備工事・保守」および「同 建材工事」を発売した。

 2020年の東京五輪開催や国土強靱化計画などによって建物の新築・改築が増加傾向にある。設備機器・建設資材工事業においては、建材や空調・冷蔵冷凍・電気機器などの設備の需要増加が期待される中、資源価格上昇に対する価格競争力や中長期的な観点での顧客との継続取引サイクルを構築するのが急務。そのために、案件単位での外注加工費や資機材価格の適正化や工事現場の進捗管理をはじめ、より高度な業務システムの管理が求められるという。

 新製品はこうしたニーズに対して、設備機器・建設資材工事業の要件定義に合わせた標準機能を搭載しパッケージ化した。特徴は、物品販売・工事管理業務をパッケージに包含したこと。物品販売と施工に必要な工事管理、機器のメンテナンスといった保守業務を一元的に管理できる。これらを従来機能の販売・購買・売掛・買掛・在庫管理とともにトータルで利用できるという。

システム構成図

 工事管理機能では、工事案件が発生した際、案件登録して工事管理が可能。売上・仕入・入金・支払を工事番号単位で確認できる。また、工事原価の管理も可能で、工事単位で実行予算を設定してから必要に応じて資材などを発注し、仕入計上していくことで工事原価に反映されていく。社内の在庫品を使用した分の入力や、社員の労務時間を入力すれば、材料費や労務費の原価も確認可能。実行予算と実際原価を見比べることで、案件後tの収支状況が把握できるという。

 また、「随時保守」「定期保守」といった契約形態の異なるメンテナンス業務を管理できる。売上処理を自動で行うことで、伝票作成などの業務も効率化。使用設備の状況や過去の修理対応履歴も管理するため、顧客の問い合わせに迅速に対応できるという。

 そのほか、個別要件に対応するカスタマイズツールも用意される。

川島 弘之