ニュース

内田洋行、ERPパッケージ「スーパーカクテル」をIaaS対応

 株式会社内田洋行は16日、統合型基幹業務パッケージ「スーパーカクテルシリーズ」をクラウド環境で利用できるようにした「スーパーカクテルクラウド」を発表した。第1弾としてIaaS対応を実施し、2016年1月6日より提供開始する予定。

 「スーパーカクテルシリーズ」は、1997年に発売された基幹業務パッケージで、特に中堅・中小企業で利用されてきた。製品としては、販売、会計、生産、原価といった機能別のパッケージや、食品業、物流業、鉄鋼業などに向けた業種別パッケージが提供され、現在までに450業種、累計4000本以上の出荷実績を持つという。

 今回の「スーパーカクテルクラウド」は、中堅・中小企業でもクラウド型基幹業務パッケージへのニーズの高まっていることを受けたもの。まずは、「スーパーカクテルシリーズ」のIaaS上での動作保証を行うほか、従来の買い取り型ライセンスに加え、利用型ライセンスの提供を開始する。クラウド環境としては、Amazon Web Services(AWS)のAmazon EC2と、富士通マーケティングの「FUJITSU Cloud AZCLOUD IaaS Type-A」に対応。今後、対応するクラウドサービスを拡充する計画だ。

 また「スーパーカクテルクラウド」では、クラウド環境でもオンプレミスと同様のカスタマイズを行え、業種ごと、個社ごとの独自業務に対応できる。

 さらに第2段階として、「スーパーカクテルシリーズ」の特徴である他社サービスとの連携を強化し、バックアップサービス、運用監視サービスなど、IaaS上でのシステム運用を支援する各種サービスを提供する予定。さらに、基幹業務パッケージとの連携実績が多く、顧客からのニーズも高い、ウイングアーク1stのBIツール「MotionBoard Cloud」や、サイボウズの業務アプリクラウド「kintone」など、多様なクラウドサービスとの連携を進めるとしている。

石井 一志