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キタムラがWeb CMS「NOREN」を採用、オムニチャネル戦略に活用

 株式会社のれんは25日、Webコンテンツマネジメントシステム(CMS)「NOREN Content Server」(以下、NOREN)が、「カメラのキタムラ」を運営する株式会社キタムラに採用されたと発表した。キタムラのオムニチャネル戦略を支えるポータルサイトの構築・運用基盤として利用されている。

 「カメラのキタムラ」、こども写真館「スタジオマリオ」など、全国1311の店舗を運営するキタムラでは、顧客へのさらなるサービスとして、「スタジオマリオ」「年賀状サイト」「フォトブック」「ネットショップ」など7種類ものWebサイトを自社で運用している。この7種類のブランドサイトは、キタムラ本部の5名のメンバーが統括および日々のコンテンツを内製・更新する一方で、メールマガジンや各店舗ブログのコンテンツは、地域や店舗の独自性を尊重して現場主導で運営しているという。

 システムとしては、従来、スクラッチでWebサイトを構築してきたが、統括するブランドサイトと各店舗のブログとの融合を図るために、2014年4月にCMS製品「NOREN」を採用。まず、2014年8月に「スタジオマリオ」サイトをリニューアルした後、「年賀状サイト」に着手し、わずか1カ月で従来のサイトからNOREN上への移行を完了した。

 採用にあたっては、1)ヘッダーなどの共通部分は、1カ所変更すれば関連部分にすべて反映されることに加え、PCサイト、スマートフォンサイト、店舗のタブレット端末上に表示される情報も一括更新できること、2)店舗の担当者や本社の営業部隊といった、現場によるコンテンツ更新が可能で、役割の明確化と業務のスピードアップが図れることなどが評価されたという。

 またサイト運営にあたって、ページビュー数やサイト流入数、離脱率などの数値をPCサイトとモバイルサイト合わせて取得できるようになったため、サイトデザインの見直しや施策検討が容易になったことも評価している。

 現在は残りのブランドサイトを順次移行中で、今後は、NOREN6の機能であるリアルタイムパブリッシュ機能を活用し、顧客に合わせたコンテンツ表示を行ったり、DB連携オプションを利用してマスターデータベースからNORENに取り込みWebサイトのコンテンツに反映するなど、さらなる運営効率化、顧客の利便性向上のための施策を検討しているとのこと。

石井 一志