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アシスト、静的・動的のハイブリッド型に進化したWeb CMS「NOREN6」

 株式会社アシストは10日、韓国I-ON COMMUNICATIONSのWebコンテンツ管理システム(CMS)「NOREN」の新版、「NOREN6 Content Server」(以下、NOREN6)を発表した。価格は144万円(税別)から。

 「NOREN」は、アシストが国内で独占販売権を持つWeb CMS製品。Webビジネスが進展している韓国のノウハウが凝縮されているほか、製品の使い勝手自体も日本人のインスピレーションにあったものになっているので、欧米製品と比べて利用しやすいという。

 また、生成されたページがWebサーバーに配信された後は、一切「NOREN」から切り離される静的CMSとなっており、万一CMSサーバーに障害が発生しても、一般に公開されているサーバーには何の影響も生じないとのこと。

 新版では、こうした静的CMSと、動的CMSの両機能を備えた「ハイブリッドCMS」となったことで、これまでの静的CMSとしての高いパフォーマンスとシンプルなシステム構成といったメリットに加え、ECサイトや動的サイトの構築にも対応した。静的・動的の切り分けはページ単位だけでなく、ページ内のエリアによっても組み合わせ可能で、地域別、商品カテゴリ別といった、ユーザーに最適な情報を、高いパフォーマンスを維持したままで提供できるとした。

 また、「NORENユーザ会」やNORENビジネスのパートナー企業から寄せられたユーザーインターフェイスの改良、モバイル対応、管理者機能、サーバー機能などに関する要望を100の新機能として実装し、使い勝手を改善している。さらに「NOREN6」から採用された分散アーキテクチャにより、膨大なコンテンツ量でもパフォーマンスを低下させない運用を実現したとのこと。

 このほか、スマートフォンやタブレット端末への対応が可能な「ワンソース・マルチユース/マルチデバイス対応」を実現。1つのコンテンツをコーポレートサイト、グループサイト、ECサイトなどへ展開することもできる。加えて、「NOREN6」に登録されたデータはデータベース、CSV、XML、HTMLといったさまざまなデータ形式で出力できるため、さまざまなマーケティングツールとの連動も行えるとしている。

 なおアシストでは、「NOREN6」の市場投入にあわせ、Web事業に特化したグループ会社「株式会社のれん」を2014年1月に設立。「NOREN」を主力製品に位置付け、Web市場をけん引する考えで、2017年末までのNORENビジネスについて、10億円の売り上げを見込んでいる。

石井 一志