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ビットアイル、マルチクラウドを実現するネットワークサービス

 株式会社ビットアイルは4日、各社のクラウドサービスやデータセンターを1つのプライベートネットワークで接続する「ビットアイル コネクト」を、12月24日に提供開始すると発表した。

 「ビットアイル コネクト」は、複数のクラウドサービス、複数のユーザー拠点、複数のデータセンターを、1つのプライベートネットワークで接続するソリューション。ユーザー環境とパブリッククラウドを繋いだハイブリッドクラウドだけでなく、複数のクラウド活用をシームレスに行うためのマルチクラウド接続を実現するという。

 各ユーザーに対して個別の専用バーチャルL3スイッチを提供し、ビットアイルのデータセンター内のシステム間のみならず、ユーザー拠点で稼働するシステムや他社パブリッククラウド上のシステムとも、プライベートネットワーク通信を可能にする仕組み。

 ビットアイルのデータセンターとAmazon Web Services(AWS)、ニフティクラウドといった他社パブリッククラウドとは、ビットアイルが専用線で直接接続をしているため、ユーザーが個別に専用線を用意する必要はなく、7営業日という短納期で利用できる点もメリット。コストも、ユーザー自身で各パブリッククラウドとの専用線接続を用意するのに比べると、1/10~1/5程度で済むとした。

 さらに、他社クラウドサービスとの接続拠点(Point of Presence:PoP)が、ビットアイルのデータセンターと物理的に近い距離にあるため、低いレイテンシで通信が可能。他社クラウドからPoPまでのネットワーク運用はビットアイルが行うので、ユーザーは運用負荷の軽減も見込めるとしている。

 価格は、基本メニュー(1Gbps共用接続)の場合、初期費用が2万円(税別)、月額費用が1万円(税別)で、納期は5営業日。ビットアイルの東京と大阪のデータセンターを繋ぐ「東阪間接続オプション」は、初期費用が5万円(税別)、月額費用が5万円(税別)。ニフティクラウド接続オプションは初期費用が2万円(税別)、月額費用が無料。AWS接続オプションは初期費用が5万円(税別)、月額費用が5万円。3つのオプションは、いずれも納期が7営業日となっている。

 ビットアイルでは今後、他社パブリッククラウドとの接続オプションを順次拡充する考えで、2015年1月下旬にIBM SoftLayer、Microsoft Azureなどを追加する予定だ。

石井 一志