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NECとネポン、農業ICTのハウス内機器制御、操作を直感的に

遠隔地でもハウス内にいるかのようなビジュアル画面

 日本電気株式会社(NEC)とネポン株式会社は15日、農業ICTクラウドサービスのハウス内機器制御機能を強化すると発表した。遠隔地でもハウス内にいるような感覚で機器を操作できるビジュアル画面などを用意した。新機能は2015年3月から提供する予定。

 両社は、センサーネットワークなどを利用して農地データの見える化やコミュニケーションを実現する農業ICTクラウドサービス(ネポンブランド名:アグリネット)を2012年5月から提供。現在までに500以上の農家で導入されている。

 ハウス内機器制御機能では、ハウス内の空調機器(冷暖房・除湿器)、換気窓・換気扇、炭酸ガス発生器、カーテン、灌水装置などを遠隔から操作することが可能だが、機器の稼働状態をより分かりやすく把握・操作できるようビジュアル操作画面を搭載した。

 ハウスをイメージした画像の上に各操作アイコンを表示し、直感的な操作を実現。機器の動作状態もアニメーションで表示され、ハウス内環境が設定値の範囲外になったり、機器の動作に異常が発生した場合は赤信号で注意喚起。各機器のアイコンをタッチすることで、それぞれの設定値をすぐに変更できるようにした。

新しいビジュアル画面

 これらと併せて、従来からネポンが提供している、ハウス内に設置した機器を一元管理して制御する複合環境制御盤を機能を維持したまま半額に。スマートデバイスを活用して設備機器・ハウス内環境の異常のお知らせ配信や、機器の遠隔操作・環境データを基にした自動制御も可能となる。

 両社は、強化したハウス内機器制御機能を拡販し、今後2年間で1000以上の農家での導入をめざす。

川島 弘之