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「Biz∫」最新版、顧客の思い通りの画面・遷移をデザインする新機能

 株式会社NTTデータ・ビズインテグラルは3日、ERPパッケージ「Biz∫」初のメジャーバージョンアップ版「同 2.0」を発表した。顧客の業務イメージをデザインする新機能など基本機能を拡充し、動作基盤も刷新。10月初旬から販売する。

 2009年の事業開始以来、初めてのメジャーバージョンアップ版。業務イメージをデザインする新機能「ワークベンチ」を搭載するとともに基本機能を拡充し、より多彩な顧客ニーズに対応した。併せて動作基盤も刷新し、利用技術をリニューアルしている。

 「ワークベンチ」は、要件定義段階で、顧客が実際の運用で利用する画面イメージ・遷移を確認できる新機能。独自性の高い業務のシステム化においては、設計書ベースで要件定義が行われることが多く、完成品と実際の業務イメージの間にミスマッチが生じることがある。画面イメージ・遷移を事前確認することで、イメージ通りのシステムを実現できるという。また、同機能では、設計情報を一貫性を保ってデータベース化するため、業務の変化に応じた設計変更が容易となり、用語統一により設計品質も高められる。

 「Biz∫会計2.0」では、紙の手形に変わる決済手段として普及の進む電子記録債権「でんさい」に対応。電子記録債権の状態・期日の管理や、「でんさいネット」への一括入出力などを可能にした。

 さらに、建設・エンジニアリング業務家の基幹業務ソリューション「Biz∫Project-Space」や、ITサービス業向けの「Biz∫ITテンプレート」といった業種・業態向けソリューションを拡充した。

 動作基盤については、システム基盤製品「intra-mart」の最新版「同 Accel Platform」に対応。対応データベース、対応ブラウザを最新化した。

川島 弘之