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住電情報、テスト支援機能などを追加したWebアプリ開発基盤「楽々Framework3」新版

仕様書作成画面のイメージ

 住友電工情報システム株式会社(住電情報)は24日、Webアプリケーション開発基盤の新版「楽々Framework3 Ver.2.0」を同日より販売開始すると発表した。

 楽々Framework3は、ソフトウェア部品を組み立てて効率的に業務システムを構築する「部品組み立て型開発」方式を採用した、Webアプリケーション開発基盤。システム設計から保守フェーズまでの広範囲にわたり、品質、生産性の向上とコスト削減を支援できる点が特徴という。

 今回の新版では、まず、プログラム仕様書・テスト仕様書・テストスクリプトの自動作成機能が追加された。作成したプログラムのパラメータや必要なテスト内容をExcel形式の仕様書として出力できるだけでなく、生成されたテスト仕様書を確認するためのスクリプトも出力可能なため、オープンソースの「Selenium」を利用してテスト内容の動作確認を行える。

 さらに、開発環境をスナップショットとして丸ごと保存できる機能が追加された。必要なタイミングでスナップショットを作成しておけば、不意のシステムトラブルや仕様変更などの際に、開発環境を任意の時点に復元可能になる。プログラム単位においても、個々のプログラムの編集履歴を自動でバックアップしているので、任意の時点に復元を行えるとのこと。

 また、データベースのテーブル構造の変更、画面項目などの変更時に、修正が必要なプログラムとその影響個所を一覧表示し、瞬時に特定できる機能や、旧製品である「楽々FrameworkII」のユーザー向けに、楽々FrameworkIIで開発したシステムを楽々Framework3の環境へコンバートする機能を搭載したほか、プログラム部品(パターン)としてグラフ描画やマトリックス表示部品が追加されている。

石井 一志