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標的型攻撃対策ソフト「FFR yarai 2.5」リリース、機械学習エンジンを搭載

 株式会社FFRIは22日、標的型攻撃対策ソフトウェア「FFR yarai」シリーズの新版「Version2.5」をリリースした。

 FFR yaraiシリーズは、従来のセキュリティ対策で用いられているパターンファイルなどに依存せず、標的型攻撃で利用される攻撃の特徴を複数のヒューリスティックエンジンでさまざまな角度から分析し、未知の脅威に対して高い精度で攻撃を検知・防御する製品。

 今回のバージョンアップでは、従来の4つのヒューリスティックエンジンに加え、第5のエンジンとして「機械学習エンジン」を搭載し、未知マルウェア対策を強化した。

 機械学習エンジンは、FFRIがサイバー攻撃対策の研究開発を目的に収集している膨大なマルウェアや正常系ソフトウェアを、ビッグデータとして機械学習により分析し、導き出した検出ロジックを搭載。機械学習により分析スピードが劇的に向上したため、網羅的な分析が可能となり、これまで人間が見いだすことができなかった検出ロジックを発見できるとしている。

 このほか、新バージョンでは、スタティック分析エンジンの検知精度の向上や、Java設計脆弱性対策機能の改善、Windows Server 2012 R2への対応などが行われている。

三柳 英樹