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SCSK、Webアプリ開発・実行基盤「FastAPP」をPaaS型で提供

 SCSK株式会社は30日、開発環境をクラウド型で提供する「PrimeCloud for Developers」において、SCSK独自のWebアプリケーション開発・実行基盤「FastAPP」を搭載し、従量課金で提供するサービスを発表した。同日より提供開始している。

 PrimeCloud for Developersは、プロジェクト管理機能やハイブリッドクラウドの開発機能などを提供している、クラウド型の開発環境サービス。システム開発プロジェクトの管理機能を実装しているほか、サーバーリソースをオンデマンドで容易に調達できる機能なども搭載している。

 今回、PrimeCloud for Developersに追加されるFastAPPは、業務アプリケーションの迅速な開発や容易な運用を可能にする、SCSK独自のWebアプリケーション開発・実行基盤で、機能部品を組み合わせる形でのプログラミングレス開発を提供しており、短納期開発での高生産性・高品質を実現するという。

 また、クラウドサービスとして提供され、サーバーリソース、システム運用、開発基盤をワンパッケージで利用可能な点も特長。開発・実行環境の構築、監視の設定、アプリケーション開発などはWeb GUI上から実行でき、開発された結果は即座にアプリケーションとして利用できる。

 なおPrimeCloud for DevelopersにおけるFastAPPは、ハイブリッドクラウド開発環境の「リソース提供サービス」の1メニューとして扱われ、「FastAPP」使用権、開発・実行環境、インフラ運用などを月額課金で提供する。月額費用は、開発環境が3万円(税別)、実行環境がシングル構成(1~10ユーザー)の場合で15万9000円(税別)、冗長構成(同)の場合で17万9000円(税別)から。また、初期費用が20万円(税別)から。

 さらにFastAPPの利用にはハイブリッドクラウド開発環境の「基本サービス」を契約する必要があり、こちらは初期費用が30万円(税別)から、月額費用が6万5000円(税別)となる。

 一方、PrimeCloud for Developersのプロジェクト管理環境も強化されている。まず、小規模プロジェクトやトライアル導入などのニーズに応えて、従来よりも40%安価なライトプラン(月額6万5000円、税別)をラインアップしたほか、Subversionをベースに、バージョン管理およびソースコード用のリポジトリをSaaS型で提供する「バージョン管理機能サービス」を用意している。こちらの価格は、30ユーザーまでの場合で月額2万3000円(税別)。

石井 一志