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NSSOL、研究開発基盤にNECのSDN製品「UNIVERGE PFシリーズ」を採用

リソースの有効活用やセキュリティ向上を実現

 日本電気株式会社(以下、NEC)は1日、新日鉄住金ソリューションズ株式会社(以下、NSSOL)のシステム研究開発センターが、SDN(Software Defined Networking)を活用した研究開発用のネットワーク基盤を導入したと発表した。

 この基盤では、OpenFlowに対応したNECのネットワーク製品群「UNIVERGE PFシリーズ」を活用。従来は研究開発プロジェクトごとに構築していたネットワークを、物理的に単一のネットワークとした上で、プロジェクト単位に論理ネットワークを設定する方式を採用した。

 プロジェクト立ち上げ時に仮想ネットワークを設定し、終了時に設定を解除する仕組みで、システム研究開発センターが独自にセルフサービスポータルを開発して、サーバー、ネットワークなどのリソースを統合的に割り当てられるようにした。これにより、機器リソースの有効活用が可能になるのみならず、従来は5日程度かかっていた環境構築のリードタイムを1時間程度に短縮できたとのこと。

 また、ファイアウォールなどのネットワーク機器が共通プール化され、複数プロジェクト間で機器リソースを共有しながら、必要に応じて柔軟に利用できるようになったことで、従来は各ネットワーク機器の割り当てに必要であった物理的なネットワーク変更が不要になっている。

 さらに、仮想ネットワークはプロジェクト単位で論理的に独立させることが可能なため、プロジェクトごとに適切なセキュリティポリシーを適用して、セキュリティを確保できる点も特徴。これにより、部門横断のプロジェクトや社外のクラウドサービスと連携したプロジェクトのネットワークについても、安全に構築・運用できるようになるとのことだ。

石井 一志