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SCSK、データ処理性能などを向上させたERPパッケージ「ProActive E2」新版

 SCSK株式会社は30日、ERPパッケージ「ProActive E2」において、会計、販売・購買在庫管理、人事・給与の各システムの新版を、6月2日より提供すると発表した。大量データの処理性能向上を中心に、グループ人材の可視化を支援する機能拡張やデータ取り込み機能の強化などが行われているという。

 「ProActive E2」は、会計から、貿易管理を含む販売・購買在庫管理、資産管理、人事・給与・人材マネジメントといった機能まで、全16の業務システムで構成され、基幹業務全般をカバーするERPパッケージ。

 今回の新版では、ERPパッケージが扱うデータ量が増加し、処理性能のさらなる向上や信頼性が求められていることから、エンジニアド・システム「Oracle Exadata」へ対応したほか、アプリケーションの最適化を行い、更新系機能の処理性能を向上させた。前バージョンと比べて、最大で85%、処理時間を短縮できるという。

 また、グループ企業間でのジョブローテーション候補選出や、人件費シミュレーションなどが行える「グループ人材検索機能」を強化し、スキルレベルによる人材検索、人材MAP照会といった機能を追加した。グループ人材MAPから対象者一覧、さらには人材情報までの、ドリルダウンによる詳細把握が可能になっている。

 加えて今回は、給与支払い自動仕訳の未払い計上対応、ユーザー別セキュリティ機能や承認者設定のデータ取り込み機能、貿易管理の伝票データ取り込み機能の拡充などが行われた。

 なおSCSKでは、販売開始から1年間で300社への提供を目指すとのこと。

石井 一志