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日本ユニシス、ビッグデータ分析基盤「Vertica on MapR」

Hadoopディストリビューション「MapR」の取り扱いを開始

 日本ユニシス株式会社は28日、マップアールのHadoopディストリビューション「MapR M5」「MapR M7」を取り扱い開始すると発表した。同時に、日本HPのビッグデータ分析データベースプラットフォーム「HP Vertica Analytics Platform」(以下、Vertica)と組み合わせたソリューション「Vertica on MapR」も販売開始する。

 MapR M5/M7は、Apache Hadoopをもとに可用性や性能を高めた商用ディストリビューション。Hadoop標準のファイルシステム「HDFS」をC/C++で書き直した「MapR FS」を採用しており、性能を高めている。

 日本ユニシスでは、この販売を開始するとともに、すでに取り扱っているVerticaと組み合わせて、Vertica on MapRとしても販売を行うとのこと。このソリューションでは、ミラーリングやスナップショットといったデータ保護機能を、Hadoopおよびデータウェアハウス(DWH)上に格納されたすべてのデータに対して利用でき、障害・復旧が高速化するという。

 また、MapR M5/M7が持つNFSアクセス機能により、外部データソースからデータハブとしてのHadoopへのデータロードを高速かつ容易に実現する点も特長。Hadoop DWHであるVerticaへも同一筐体内でのデータロードが可能になるため、データロードのコストと時間が最小化できる。さらに、ハードウェアリソースを共有してノード数を減らすことで、TCO削減が可能になるとした。

 なお日本ユニシスでは、各業界で行われるアクセスログ分析や、製造業におけるセンサーログ分析、流通業での売り上げ分析やソーシャルメディア、顧客分析といったそれぞれの活用シーンに応じて、最適なビッグデータ関連技術・製品を組み合わせて提供していく考え。具体的な目標としては、MapRやVertica on MapRをはじめとしたビッグデータ活用ソリューションの販売、保守、導入支援サービスなどで、今後3年間で100億円の売り上げを目指すとしている。

石井 一志