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日本ユニシス、日本HPのビッグデータ分析プラットフォーム「HP Vertica」を販売

ビッグデータ分析における「HP Vertica」の位置づけ

 日本ユニシス株式会社は3日、日本ヒューレット・パッカード株式会社(以下、日本HP)のビッグデータ分析データベースプラットフォーム「HP Vertica Analytics Platform」(以下、HP Vertica)を、同日より提供開始すると発表した。同社では、ソフトウェアである「HP Vertica」およびハードウェア製品の販売、導入・保守サービスを、ユーザー企業へワンストップで提供する。ソフトウェア部分の価格は840万円(税別)から。

 「HP Vertica」は、従来のデータウェアハウス(DWH)システムでは限界がある、ビッグデータ分析を高速に行える製品で、x86サーバー上で稼働するソフトウェアとして提供される。特徴は、列指向DBMSと超並列処理(MPP)により高速な検索を実現している点で、MPPアーキテクチャによるスケールアウトにも対応し、性能の拡張を容易に行えるという。

 また日本ユニシスでは、ビッグデータ分析における「HP Vertica」の活用を支援するため、「Hadoop/Vertica連携メソドロジー」を提供する。これは、Hadoopに蓄積されたビッグデータを「HP Vertica」基盤に取り込むための仕組みで、例えば、SQL文では扱いにくい大量のソーシャルデータを、Hadoop MapReduceを使ってSQL文で扱いやすい表形式のデータに成形し、そのデータを「HP Vertica」にロードして高速に分析する、といったことが可能になる。

 日本ユニシスは今後も、ビッグデータを活用するためのこうしたメソドロジーを順次提供していく考え。さらに、情報系構築支援ソリューション「MartSolution」をBIツールとして使用することにより、従来のBI/DWHシステムに比べ、コストパフォーマンスの高いDWHシステムを導入できるとしている。

 なお同社は、各業界で行われるアクセスログ分析や、製造業におけるセンサーログ分析、流通業における売上分析やソーシャルメディアおよび顧客分析といった用途を中心に販売を進め、販売、保守、導入支援サービスなどで、今後3年間に20億円の売り上げを目指す。

石井 一志