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2014年国内ICT市場成長率は横這い、市場規模25兆4658億円~IDC Japan
クラウド、モビリティ、ビッグデータ、ソーシャルは7.3%の成長を予測
(2014/1/30 17:01)
IDC Japan株式会社は1月30日、国内製品別IT市場予測を発表した。国内IT市場に国内通信サービス市場を加えた国内ICT市場の2014年の市場規模は25兆4658億円で、前年度成長率は0.1%と予測。横ばいとなる要因としては、ハードウェア更新需要の谷間の時期を迎えるため、ハードウェア市場の成長率がマイナスとなることを挙げている。
IDC Japanの予測によると、2014年の国内IT市場規模は14兆1584億円、前年比成長率は0.0%。
2014年の市場規模と前年比成長率を市場別に見ると、国内ハードウェア市場が6兆3934億円でマイナス3.2%、国内ITサービス市場が5兆981億円で1.8%、国内パッケージソフトウェア市場が2兆6669億円で4.9%。
国内IT市場の2012~2017年の年間平均成長率(CAGR: Compound Annual Growth Rate)は0.8%、国内ICT市場のCAGRはマイナス0.1%と予測。2017年の国内IT市場規模は14兆3971億円、国内ICT市場規模は25兆805億円と予測した。
IDC Japanでは、2014年はハードウェアの更新が控えられる一方で、第3のプラットフォーム市場(クラウド、モビリティ、ビッグデータ、ソーシャル技術)は7.3%の成長を予測しており、前年に引き続き国内IT市場は質的な変化が進行すると指摘する。
IDC Japanは、市場としてはほぼ横這い成長ながら、2014年は企業が業績改善の下で、本格的に第3のプラットフォームに基づくIT投資を考える好機となると分析。
「安倍政権による新成長戦略が、ITによる産業活性化の仕組みを作っていくチャンスとなり得るなど、2014年は国内IT市場の構造改革進展の機会が数多く存在する。ITベンダーは、2014年こそ、第3のプラットフォームが切り開く新しいソリューションを積極的に提案していくべきである」と指摘している。
今回の発表はIDCが発行したレポート「国内製品別IT市場 2013年第3四半期の実績と2013~2017年の予測」(J13100304)で詳細が報告されている。