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日本HP、40GbEポートを32基搭載した1Uサイズのレイヤ3スイッチ

TRILLやSPB、FCoEなどの最新技術に対応、OpenFlow 1.3にも対応予定

HP FlexFabric 5930 Switch

 日本ヒューレット・パッカード株式会社(以下、日本HP)は26日、データセンター向けネットワークスイッチのラインアップに、高密度のボックス型レイヤ3スイッチ「HP FlexFabric 5930 Switch」(以下、FlexFabric 5930)を追加すると発表した。1Uサイズの筐体に40Gigabit Ethernet(GbE) QSFP+を32ポート搭載した製品で、価格は960万3400円から。

 FlexFabric 5930は、QSFP+を32ポート備えたボックス型スイッチ。業界最高クラスの高密度を実現しているほか、カットスルーモードの転送方式をサポートしているため、低遅延でデータ転送を行える点も特徴という。

 また、TRILL(Transparent Interconnection of Lots of Links)やSPB(Shortest Path Bridging )によるファブリック、FCoE(Fibre Channel over Ethernet)、DCB(Data Center Bridging)といった最新技術をサポート。さらに今後提供されるファームウェアの無償バージョンアップにより、OpenFlow 1.3への対応を予定するほか、VXLAN、NVGREのハードウェア処理にも対応する予定で、SDN(Software-Defined Networking)の活用を支援するとした。

 インターフェイスは、Split Direct Attach Cableを利用することにより、1ポートの40GbEを最大4ポートの10GbEに分割可能。このため、1台あたり最大128ポートの10GbEスイッチとして利用することもできる。

 このほか、日本HP独自の仮想シャーシ技術「HP Intelligent Resilient Framework(IRF)」をサポートしているので、最大4台までのFlexFabric 5930を接続して、最大416ポートの10GbEを単一のスイッチとして扱えるとのこと。

 なお、電源は冗長化電源を採用しており、吸気/排気のエアフローも変更できる。

石井 一志