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クラスキャット、OpenStack/OpenNebulaによるプライベートクラウド構築2製品

 株式会社クラスキャットは25日、企業の情報システム部門やSMBが容易にプライベートクラウドを構築できる「ClassCat Cloud」シリーズ新2製品「ClassCat Cloud Datacenter Edition v1.0」および「ClassCat Cloud Enterprise Edition v4.4」を発表した。12月より提供する。

 新2製品は、ホスト1台から構成できるプライベートクラウドソリューション。物理アプライアンスおよび仮想アプライアンスが用意される。ベースとなる仮想化技術にKVMを採用し、動作環境はRed Hat Enterprise Linux 6(またはコミュニティ版CentOS 6)をサポートする。

 Datacenter Edition v1.0では、オープンソースのクラウド基盤構築ソフト「OpenStack」の最新版である「Havana」を採用し、Enterprise Edition v4.4では、「OpenNebula 4.4」を採用する。OpenNebulaは欧州を中心に広く利用されているクラウド・ツールキットだ。ともにインストールや設定、仮想ネットワークの構築を容易にする独自ツールキットも用意し、導入やセットアップの手間を削減しているのが特徴。

 クラウド基盤の拡張機能として「リソース監視モニタ」「パケット監視モニタ」を標準搭載。「リソース監視モニタ」は、クラウド上の仮想マシンや計算ノードのリソースを監視することが可能で、CPU、メモリ、ディスクストレージ、ネットワークなどのリソースを仮想マシンごとに時系列でグラフ表示する。

 「パケット監視モニタ」は、IPパケットベースのネットワーク監視モニタで、すべてのネットワーク利用状況を記録し、NoSQLデータベースに保存。大規模データ処理技術によってさまざまな角度から解析し、統計情報もレポートするので、セキュリティの役割を果たすだけでなく、内部統制としても効果的という。

 Enterprise Edition v4.4ではさらに、Java実装の独自Web管理ツールも搭載。OpenNebula 4.4の機能をWebブラウザで直感的に一元管理できる。

川島 弘之