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クラスキャット、SoftLayer向けに最適化されたプライベートクラウドソリューション新版

Dockerコンテナベースのクラウドストレージサービスも

 株式会社クラスキャットは13日、IBM SoftLayerのベアメタルサーバーをターゲットとしたプライベートクラウドソリューション「ClassCat Cloudシリーズ」において、「ClassCat Cloud Enterprise Edition v4.12」のマネージドサービスを同日より提供開始すると発表した。同時に、Dockerコンテナベースで運用されるクラウドストレージサービス「ClassCat CloudStorage for Container」も提供開始する。価格はいずれもオープン。

 「ClassCat Cloud Enterprise Edition v4.12」は、企業の情報システム部門や中堅・中小企業が容易にプライベートクラウドを導入・活用できるようにするソリューション。SoftLayerのベアメタルサーバーに最適化されており、サーバー1台からでも構成可能できるほか、SoftLayer上のマネージドサービスとして提供されるので、インストールや導入の手間がかからない点も特徴という。

 IaaS基盤にはOpenNebulaの最新ステーブル版である「同 4.12(開発コード名:Cotton Candy)」を採用。仮想化技術はLinuxのKVMハイパーバイザーを利用する。また、クラスキャットが独自開発したWeb管理ツール「ClassCat Cloud Manager」を標準装備し、OpenNebulaが提供する機能を、統一された操作性でWebブラウザから一元管理可能。アプリケーションも、「ClassCat Cloud Readyプログラム」により、動作検証済みのものが仮想アプライアンスとして提供される。

 さらに今回は、「ClassCat Cloud Enterprise Edition v4.12」上で動作するクラウドストレージサービス「ClassCat CloudStorage for Container」も提供開始される。このサービスはファイル共有も簡単に行える同期型オンラインストレージで、ユーザー数に制限なく利用可能。WindowsやLinuxデスクトップからだけでなく、スマートフォン用のアプリケーションもオプションで利用できる。

 なおClassCat CloudStorage for ContainerはDockerイメージで提供され、Dockerコンテナで動作するため、IBM SoftLayer 以外の環境でもサービス配備できるとのことで、今後は、Microsoft Azure、Amazon EC2といったDockerが利用可能なパブリッククラウド上でのサービス展開を予定している。

石井 一志