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富士通エフサス、3つの“最適解”から選択できるWindows XP移行支援サービス

 株式会社富士通エフサスは30日、Windows XP移行支援サービスを3つのメニューで提供すると発表した。同社がこれまでに手掛けた4000社、稼働台数約60万台の顧客の移行パターンを分析し、そのノウハウを体系化したもので、一時的な延命から、OSの入れ替え支援、仮想化技術を活用したソリューションなどを提供するという。

 今回、富士通エフサスが発表したのは、現在Windows XPからの移行を検討している企業、富士通製PC以外の機器を利用中の企業に対して提供するサービス。これらの企業は、PCの買い換えを行うだけでなく、自社の要件に合わせて「3つの最適解」から選択し、Windows XPのサポート終了対策を行えるとのこと。

 1つ目のサービスは、Windows XP搭載PCに対して一時延命策を提供する「セキュリティ対策サービス」。既知・未知の脅威を検知するFFRI社のセキュリティソフト「FFR yarai」を用いることで、一定のセキュリティを確保し、日本マイクロソフトによるサポート終了後の、Windows XPの継続利用を支援する。

 2つ目は、ヴイエムウェアの「VMware Horizon Mirage」を利用し、OSをWindows 7/8などに移行する「OS移行サービス」。また3つ目は、「VMware Horizon View」や「Citrix XenDesktop」などを用いて、VDI(仮想デスクトップ)によるデスクトップ仮想化、あるいはアプリケーション仮想化を行う「仮想化サービス」。スマートデバイスやシンクライアント端末の利用なども踏まえて、企業の環境整備を支援するとのこと。

 なお、移行に必要となる事前相談サービスを、「Windows XP移行無償診断キャンペーン」として提供する。対象となるのはPC100台以上の環境で、富士通製PC以外の機器も含む。期間としては、2012年末まで受け付ける。

 また、移行検討中の企業からの問い合わせを電話やWebフォーム受け付ける「XP移行相談センター」を開設し、Windows XPからの移行プランニングのアセスメント、移行サービスの提案などを無料で行うとしている。

石井 一志