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国内クラウドサービス市場は2兆円規模へ、「クラウドファースト」も浸透~MM総研

 MM総研は28日、国内クラウドサービスの市場規模・予測と需要動向に関する調査結果を発表した。国内クラウド市場は急成長しつつあり、2017年には2兆円の市場規模に。「クラウドファースト」の浸透もうかがえる内容となった。調査の詳細な分析を加えたレポート「国内クラウドサービス需要動向」は8月30日に発刊する。

 調査結果では、国内のICT総需要が伸び悩むにもかかわらず、クラウドは例外的に急拡大すると予測。企業のIT投資総額は2012年度から2017年度まで年間約25兆円で横ばいに推移するという一方、ICT投資総額に占めるクラウドへの投資の比率は、2012年度の2.1%から2017年度に8.2%に増加するという。

 2012年度の国内クラウドサービス市場規模は推定5102億円。その後の5年間は年平均32.0%の成長を続け、2015年度には1兆2558億円、2017年には2兆411億円に達する。成長率ではパブリッククラウドの伸びが最も高く、金額ベースではプライベートクラウドが市場規模全体の7割を占めると予測する。

クラウド市場規模・予測

 クラウドサービスの急成長の背景には、新規システム導入時にクラウド活用を優先的に検討する企業が全体の7割に増加。日本においても「クラウドファースト」が浸透してきたとのこと。

 調査は、2013年6月28日~7月5日に、国内法人ユーザーに対してWebアンケートを実施。予備調査(n=4599)、本調査(n=1562)に分けて行った。

川島 弘之