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TDCソフトウェアエンジニアリング、日本マイクロソフト製品を基盤としてプライベートクラウドを構築

 日本マイクロソフト株式会社は4日、TDCソフトウェアエンジニアリング株式会社が、自社の情報基盤として、日本マイクロソフトのプライベートクラウドソリューションを採用したと発表した。

 TDCソフトウェアエンジニアリングは、多くの社員が顧客先など自社外で勤務しているため、各拠点や社員からの情報集約に時間がかかったり、本社からの円滑な指示伝達が難しいなどの課題を抱えていた。これを解決するために同社は、1500名の従業員が円滑にコミュニケーション可能な情報基盤の整備を決断。モバイルデバイスやBYOD(Bring Your Own Device)の導入も視野に、Exchange Server 2010とSharePoint Server 2010を採用した。

 また同社では、過去のシステムリソースがハードウェア、ソフトウェアを問わず多数混在し、システムの統合がなかなか進まないという点にも課題があったとのこと。そこで、コストおよび運用効率の改善と、BCP(事業継続計画)への対応などを見据えて情報基盤や開発環境を仮想化し、社外のデータセンターに移管するプライベートクラウドの構築を決めた。

 そして、その基盤としても、基盤構築に必要な機能をオールインワンで満たせる点を評価し、日本マイクロソフトのWindows Server 2012 DatacenterとSystem Center 2012 Datacenterを採用している。

 具体的なスケジュールとしては、2013年1月から、新しいグループウェアサーバー群が仮想環境上で稼働開始したほか、今後は約100台/300ユーザー規模で利用されている開発環境を仮想環境上で統合し、プライベートクラウド化する計画。TDCソフトウェアエンジニアリングでは、これによってサーバーのコストを現在の約50~60%に抑制できるのではないかと期待している。

(石井 一志)