サイボウズ、企業向けクラウドサービス「cybozu.com」を大幅強化

クラウド版「メールワイズ」を発売、クラウド版サイボウズ Officeでは115カ所をアップデート


 サイボウズ株式会社は9日、企業向けクラウドサービス「cybozu.com」のアップデートを発表した。まず、全サービスの共通インフラ「cybozu.com」で管理画面を改善やクレジットカード払いへの対応、お試し手順の短縮などを実施。個別のサービスでは、業務アプリ構築クラウド「kintone」でアプリケーションを無料ダウンロードできるWebサイトを公開したほか、クラウド型グループメーラー「メールワイズ」を発売する。さらに、グループウェア「サイボウズ Office」は115カ所にもおよぶアップデートを実施。最大50%引きでの購入が可能なキャンペーンも行うという。


cybozu.comの管理画面

 

無料ダウンロードできるアプリをそろえた「kintoneアプリストア」を公開

 このうちkintoneでは、30種類以上のアプリを無料ダウンロードできる「kintoneアプリストア」を公開した。例として、営業支援(SFA)パック、ワークフロー(社内申請管理)パック、顧客サポートパック、案件管理、顧客リスト、商談報告書、出張申請、問い合わせ管理などのアプリが公開されており、ダウンロード数は無制限。カスタマイズも自由に行えるという。

 kintone自身も約100カ所のアップデートが行われている。具体的には、一覧画面のままでレコードの編集が行える機能が追加されたことで、表計算ソフトのような使い勝手を実現。さらに、複数アプリケーション間を連携する自動ルックアップに対応したパーツ(関連パーツ)が追加されたため、顧客情報と問い合わせ履歴を同時に閲覧したり、商品マスタと在庫管理を同時に閲覧したり、といったことが可能になった。


公開アプリの例

 

グループメール共有サービス「メールワイズ on cybozu.com」正式版を発売

 また「メールワイズ on cybozu.com」は、問い合わせ受付や採用受付などで使う共通メールアドレスあてのメールの対応状況を、複数のユーザーで共有できるグループメーラー。従来はベータ版として提供されていたほか、ベースになっている「メールワイズ」自体はすでにパートナーからSaaS型サービスとしても提供されていたが、今回より、cybozu.com上でのサービス提供も正式に開始された。

 価格は、スタンダードコースの場合、1ユーザーあたり月額500円(税別)、または年額5880円で、最低2ユーザー以上で契約できる。メール保存容量はユーザー数×1GBが提供されるとのこと。なお2013年3月31日まで、年額サービスを25%引きで購入できるキャンペーンも実施されている。


 

「サイボウズ Office on cybozu.com」は115カ所をアップデート

 すでに提供されているグループウェアサービス「サイボウズ Office on cybozu.com」は、115カ所ものアップデートが行われた。例えば、ワークフローやカスタムアプリなど、スケジューラだけにとどまらない多様な機能において使い勝手を向上させたり、ユーザーが好みの画面デザインを選んで利用できるデザインギャラリーを65種類へと大幅に増加させたりしている。

 また、ベースになっているグループウェア「サイボウズ Office」が「同 9.2」へとバージョンアップしたことを受け、12月31日までの期間限定キャンペーンも実施されている。

 このキャンペーンでは、現在「サイボウズ Office」「サイボウズ デヂエ」を利用中のユーザーが「サイボウズ Office on cybozu.com」のライセンスを約50%引きで契約できるほか、「サイボウズ Office 8」においてソフトウェア保守期間外のユーザー、あるいは「サイボウズ Office 7」以前のバージョンを利用中のユーザーが、バージョンアップライセンスを新規購入価格の約50%で契約できるとのこと。


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