GMOとMSが提携、世界で初めてWindowsアプリのクラウド型開発環境を提供
iPadやMacでもWindowsアプリが開発できる仮想デスクトップサービス
GMOインターネット株式会社と日本マイクロソフト株式会社は10月4日、PC、タブレット、モバイルデバイス向けのWindowsアプリケーション開発市場の拡大を目指して提携したと発表した。
提携にもとづき、GMOインターネットは、仮想デスクトップを利用した世界初のクラウド型開発環境「お名前.com デスクトップクラウド for Windowsアプリ」を10月4日より提供開始した。利用料は、月額料金は1カ月契約でメモリ2GBの場合で6720円、初期費用2100円だが、10月4日正午から2012年12月28日正午まではキャンペーン期間として初期費用は無料、月額料金は最大3カ月間無料となる。
■MacやiPadでWindows 8アプリ開発も可能
「お名前.com デスクトップクラウド for Windowsアプリ」は、OSはWindows Server 2012、開発ソフトとしてVisual Studio 2012を導入済みの仮想デスクトップ環境を提供するサービス。ディスク容量は100GB、メモリは2/4/8GB。
開発者がWindows 8向けアプリケーションを開発する際に、開発用にPC環境やソフトウェアを準備することなく、低コストですぐに開発に着手できるクラウド型の開発環境となる。
仮想デスクトップサービス「お名前.com デスクトップクラウド」のサービストップページ。iPadやMacでもWindows 8アプリが開発できる |
AndroidやiOSアプリの制作実績のある開発者がWindows 8用に移植したい場合など、手持ちの機材がWindows 8に対応していなくても仮想デスクトップ環境を利用することで、開発ソフトや開発用テンプレートおよびソースコードも含めた開発環境が手に入ることになる。Mac OSマシンで開発し、iPadやAndroidタブレットで開発したWindows 8アプリのデモを行うといったことも可能になる。
従来からのWindowsアプリケーション開発者だけでなく、iOSやAndroid OS向けアプリの開発者もコストを最小限に抑えてWindows 8アプリの開発に取り組める環境を提供することで、開発者の裾野を広げるのがマイクロソフトの狙いだ。
両社は、各種開発用テンプレート、自習書、開発者向けナレッジ集も提供するため、アプリケーション開発者のスキルに応じてWindowsアプリケーションの開発を進めることが可能だとしている。
日本マイクロソフトとGMOインターネットは今後、ストア登録などもガイドするセミナーを開催。開催予定などは「お名前.com デスクトップクラウド for Windowsアプリ」のページ(http://www.onamae-desktop.com/dev/)で案内する。
仮想デスクトップサービス「お名前.com デスクトップクラウド」サービス利用イメージ |
■「お名前.com デスクトップクラウド」は3プランをラインナップ
「お名前.com デスクトップクラウド」サービスは、「for Windowsアプリ」のほかにFX自動売買に特化した「for FX」プラン、汎用向けの「スタンダード」プランの計3プランを用意する。
「スタンダード」プランは、メモリ1GB/2GB/4GB/8GB、ディスク容量は50GB~。価格は月額2520円から、初期費用は2100円。FX自動売買ソフト「MT4」をプリインストール、FX自動売買入門書が無償提供される「for FX」プランもメモリ1GB/2GB/4GB/8GB、ディスク容量は50GB~。価格は月額2520円から、初期費用は2100円。
「fo FX」「スタンダード」プランも「for Windowsアプリ」プランと同様に最新のWindows環境が利用できるため、iPadでWindows 8アプリのUIデモなどに利用することができる。