アシスト、ITサービスマネジメント「ENISHI」に診断サービスを追加
株式会社アシストは2日、ITサービスマネジメント実践ソリューション「ENISHI」に、短期間で実施可能な診断サービスを順次拡充すると発表した。第1弾として、現状のシステム監視に関する課題と対策を無料で提示する「モニタリング診断サービス」を提供開始する。
ENISHIは、各種運用管理ツールの取り扱いと顧客企業への技術支援で培った経験・ノウハウ・事例をもとに、最小の設計と実装負荷で高品質なITサービスを提供できる仕組みを体系化したもの。
障害監視やバッチ・ジョブ運用の自動化などの「運用管理の基盤整備」から、定期報告・分析やインシデント管理などの「品質向上」、事業継続計画策定やSLM(サービス・レベル・マネジメント)などの「最適化」に至るまで、IT運用管理に必要なプロセスを機能をすべてフレームワークとして体系化しているため、現状と照らし合わせ、次に取り組むべくステップを明確にできるのが特徴という。
具体的に、取り組むべき課題に対して、IT運用管理の改善に必要なプロダクトと支援サービス、そしてノウハウを組み込んだ「イベント管理強化ソリューション」「インシデント管理強化ソリューション」「インフラ構成管理ソリューション」「モニタリング最適化ソリューション」の4点を「ENISHI実践ソリューション」として提供している。
このENISHI実践ソリューションでは、システムやサービス導入前に、構築に必要なヒアリングなどを実施し、設計・構築・評価改善というフェーズでサービスを提供してきたが、障害発生時の迅速な対応や予防、ITサービスの恒常的な安定稼働のためには、現状把握などの診断フェーズがさらに重要と考え、今回、「ENISHI実践ソリューション」4点にそれぞれ診断フェーズをサービスとして追加することとした。
第1弾として、システム監視の目的を明確化し、障害の検知漏れや不要なアラーム発生のない最適なモニタリングを実現する「モニタリング最適化ソリューション」を強化する目的で、「モニタリング診断サービス」の提供を始める。
同サービスでは、現状のシステム監視について課題を抱えている企業のみならず、何らかの対策済みの企業も含めて、現状の課題やあるべき姿をアンケート形式にてヒアリングし、システム監視についての現状と対策をレポートとしてまとめ、無償で提供。
顧客企業は、現状分析や検討に要する時間を短縮できるほか、診断結果を基に、必要十分なシステム監視を実施できているか、また将来的に対策を講じるべき点があるかなど、日々のシステム監視や運用方針を見直す機会になるとしている。