アシスト、ITSMの成熟度に応じた支援を提供する「イベント管理強化ソリューション」


 株式会社アシストは7日、ITサービス管理(ITSM)実践ソリューション「ENISHI」の第1弾として、「イベント管理強化ソリューション」を発表した。また同時に、その構成サービスである運用管理レポートキット「千里眼イベント管理 for JP1」を発売する。

 ITSM実践ソリューション「ENISHI」は、ITSMの迅速な改善と、そのPDCAサイクルの継続した定着を支援するもの。アシスト独自のIT運用フレームワーク「ENISHIフレームワーク」の各ステップで定義した、高品質なITサービスマネジメントの実現に必要な要素をすべて包含しているとのことで、ソフトウェア製品、支援サービス、複数製品を最適に連携させるためのサービス・キットから構成される。

 その第1弾として提供される「イベント管理強化ソリューション」では、ENISHIフレームワークに照らし合わせた、顧客企業のITSMの成熟度に応じて、製品やサービスなどが提供される。

 例えば、イベント管理の課題として、システムログ監視やアプリケーションログ監視に取り組むためには、その前に運用オペレーション、モニタリングなどの基盤整備を行う必要がある。アシストはこの段階をフェーズIと定義。運用オペレーションであれば日立の「JP1/Automatic Job Management System 3」、モニタリングであれば日立の「JP1/Performance Management」や日本HPの「HP SiteScope software」といったソフトウェア製品とともに、運用設計支援サービスを提供し、基盤整備に取り組むとした。

 また、イベント管理から定期報告・分析へと品質向上を目指している段階(フェーズII)であれば、イベントの要否精査やメッセージ置き換え/再分類などを含む「イベントアセスメント・サービス」を、可用性管理に向けた最適化ステップを目指している段階(フェーズIII)であれば、イベント可視化や運用BIを実現するためのサービス・キット「千里眼 イベント管理 for JP1」を提供する。

 フェーズIII向けの千里眼 イベント管理 for JP1は、ITSMの統合管理機能(統合コンソール)を提供する「JP1/Integrated Management」のイベント情報を活用した、統合レポート環境。クリックテックの高速インメモリBIツール「QlikView」を利用し、直感的な見える化を実現するために、アシストが共通テンプレートや支援サービスとともにパッケージ化した。

 なおアシストでは、ENISHI実践ソリューションとして、「インシデント管理強化ソリューション」、「インフラ構成管理ソリューション」、「モニタリング最適化ソリューション」も、順次発表していく予定だ。

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