NEC、コンテンツのクラウド配信サービスを昭和シェル石油へ提供

タブレット端末へ配信、充電中のサービスを向上


 日本電気株式会社(NEC)は18日、昭和シェル石油株式会社のサービスステーションに設置したタブレット端末へコンテンツを配信する「コンテンツ配信クラウドサービス」を提供開始したと発表した。

 NECのコンテンツ配信クラウドサービス「Contents Director Enterprise Edition」は、同社がコンテンツ配信プラットフォームを用意し、コンテンツプロバイダから提供される電子マガジンや映像、ニュース、音楽などを配信するクラウドサービス。端末や情報の形式を問わずに配信できる点が特徴という。

 昭和シェル石油では現在、電気自動車向け充電拠点ネットワーク「EVサービスステーション・ネットワーク」に参加し、独自の充電サービスを試験的に提供しているが、電気自動車の充電にはある程度の時間がかかるため、充電サービスが受けられるサービスステーションを中心に、NECのタブレット「LifeTouch」を設置。充電完了を待つ利用者に対し、電子マガジンや短編アニメを配信したり、天気・交通情報など一般のドライバーにとっても有益な情報を提供したりして、サービスの差別化を図るとした。

 またLifeTouchには、昭和シェル石油の充電サービス会員向けWebサイトや、天気・交通情報などのサイトへワンタッチで接続できるアイコンを用意している。

 なお昭和シェル石油は経済産業省の支援のもとで、10カ所のサービスステーションでこのサービスを提供しているとのこと。さらに今後は、会員向けWebサイトなどを通じて、同サービスを受けられるサービスステーションの案内、独自の付加価値サービスの紹介を行っていくとしている。

関連情報