AWS、クラウドデータベースサービス「Amazon RDS」でSQL Serverをサポート

Elastic Beanstalkでは.NET Frameworkに対応


 米Amazon Web Services(AWS)は9日、Windows開発者向けのサービスをグローバルで強化すると発表した。クラウド上でデータベースを容易に利用できるサービス「Amazon Relational Database Services(RDS)」においてSQL Serverを新たにサポートするほか、アプリケーションの迅速なデプロイを支援する「AWS Elastic Beanstalk」で.NET Frameworkのサポートを開始した。なお、両サービスともに東京リージョン(データセンター群)での利用にも対応する。

 Amazon RDSは、クラウド環境上でデータベースを利用できるサービス。セットアップ、運用、拡張などの作業はAWSが担当し、ユーザーは従量課金でデータベースを自由に使うことができる。従来はOracle DatabaseとMySQLをサポートしていたが、今回よりSQL Server 2008 R2に対応した。エディションは、Express/Web/Standard/Enterpriseが対象となる。また今後は最新のSQL Server 2012にも対応する予定とした。

 価格は、ライセンス込みの料金が1時間あたり0.035ドルから。ユーザーが所有するSQL Serverのライセンスを使ってAmazon RDSを利用することもできる。さらに、無料使用枠も用意されているため、SQL Server Express EditionをAmazon RDSのマイクロインスタンス上で、1カ月あたり750時間、データベースストレージ20GB、1カ月あたり1000万回のI/Oリクエストを無料で利用できるとのこと。

 一方のAWS Elastic Beanstalkは、コードをアップロードするだけで、WebサービスをAWSのクラウド環境上に展開できるサービス。負荷に応じてサーバーを増減するオートスケーリングにも対応する。従来は、JavaとPHPに対応していたが、今回より.NET Frameworkをサポートし、Windows Server 2008 R2 AMIと、IIS 7.5を用いて.NETアプリケーションを稼働させるという。

 また今回の発表に伴って、AWS Toolkit for Visual Studioも機能拡張されており、既存のアプリケーションをVisual StudioからAWS Elastic Beanstalkへデプロイできるようになったとのこと。

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